製造業におけるランディングページの活用について
今回の授業の先生
WEB活認定コンサルタント
村上 出(むらかみ いずる)
執筆コラム
- 製造業におけるランディングページの活用について - 2020/8/5 製造業など自社で物販をしないような事業形態でのサービスや製品をPRする一方策として、別の専用サイトを構築する場合に期待される効果についてご紹介します。
- サイトの改善で、KPIを活用していますか - 2020/02/27 サイトの改善取組みではコンテンツを更新する事に眼を捉われると、本来の目的や狙いを見失ってしまう可能性もあります。今回は、サイトの改善業務で留意すべき事をお伝えします。
- 【質問】リニューアルするWordPressのサイトに移行時の注意点は? - 2020/2/22 ホームページを移行されるとの事ですが、先ずサーバーやドメイン管理の方法によっても、色々と異なる点があります。ケースを仮定して、ご説明します。
- 【質問】ECサイトを海外向けに強化したい。どうすればいいですか? - 2018年11月20日 海外向けECサイトは、国境を跨いで販売すると言うことから「越境EC」と呼ばれ、大きく次の2種類に分類されます。
- DXは中小企業でも大きな可能性を得られるか? - 2018年11月5日 デジタルトランスフォーメーション(DX)とは一体どのような事なのでしょうか?何でも2025年迄に、我が国の企業が本格的にDXに取り組まないと、特に大手企業はグローバル対応の中で、世界の企業から取り残されるとも言われています。
- 【質問】何か集客に繋がる情報発信の良い方法は無いでしょうか - 2018年4月22日 ホームページに加え数年前からフェイスブックも活用し集客を図っています。社長業の傍ら情報発信しているので、ネタ集めも含めてなかなか大変です。何か集客に繋がる情報発信の良い方法は無いでしょうか。
- これからのB2B販売サイトの在り方 - 2018年4月13日サイトで受注した後の連携ツールとしてRPAが注目されていますが、社内システム同士のデータ連携はRPAで、企業間のデータ連携はEDIを併用することで入力し直しや入力ミスからも解放される効果が期待されます。
- 【質問】サイト構築後、集客のために実施することは何ですか? - 2017年10月12日
自分の店を持つことが出来、ホームページの構築を考えています。未だ十分な投資は出来ないので、先ず、最低限実施すべき事を教えてください。 - 無料の広告:Googleマイビジネスを活用しよう - 2017年10月7日
Googleマイビジネスについてのお話です。無料でできる店舗アピール、信頼性獲得、得られる様々な効果を解説しています。 - 【質問】「潜在顧客」を「優良顧客」に育てる良策は何ですか? - 2017年4月12日
ECサイトで商品を購入されたユーザーを「優良顧客」として、リピート率を上げたいと考えています。あまり手間を掛けずに効率良くコンバージョンを上げる方法はないでしょうか。
今週の授業
自社サイトを構築する際、名刺代わりに自社の内容をコンテンツとして掲載するコーポレートサイト。
このサイトの目的は自社の信念や大切にしている事を紹介し、共感を得る狙いがあります。
一方で、いわゆる物販を目的としたECサイトは、如何に商品やサービスをアピールして、購買に繋げるかを目的として構築します。
このため、自社サイトでEC機能を行う場合、いわゆるコーポレートサイトとは別に、EC専用となるサイトを構築することで実購買にも効果が出てきます。
今回は、製造業など自社で物販をしないような事業形態でのサービスや製品をPRする一方策として、別の専用サイトを構築する場合に期待される効果についてご紹介します。
【それぞれのサイトの目的とコンテンツ】
先ずECサイトは、直感的に商品やサービスの内容をユーザーが理解し、購買行動に繋がる様に、画面やレイアウト・コンテンツを設計します。購買のためには、「購入」や「注文」などのボタンを操作して貰う必要があり、このボタンは目に付く様な配色・形・大きさ・配置を設計します。
これは、ユーザーが説明を見て購買行動を取るための仕掛けです。しかし、まだ迷っているユーザーのために次の説明を配置し、その付近に、また「購入」ボタンを配置すると言う1ページの中に、繰り返しコンテンツをレイアウトする、いわゆるランディングページの構成とします。
このランディングページは企業名とは別に、商品ブランド名やユーザーの目的に直感的に繋がる名称を付ける事でユーザーが見つけやすくコンバージョンを得やすくなります。
”ユーザーの目的に直感的に繋がる名称”とは、例えば、金属加工サービスの注文サイトの場合、直感的な商品ブランドと言う訳にはいかないので、ユーザーが検索時に使いそうなキーワードを用いるとヒットし易くなります。例えば「金属加工ドットコム」と言うようなサイト名です。
勿論、ECサイトの運営事業者として、自社名やコーポレートサイトのリンクは明示します。
これに対してコーポレートサイトの目的は、企業の経営理念や特徴など事業活動に共感して貰う事です。
もしくは取引先企業情報として自社を紹介し、周知して貰うためにコンテンツのメニュー別にページを分けてユーザーが見たい情報を探し易いよう設計します。
近年は、求人のページも設け、どの様な職場でどの様な人達が働いているのかと言う写真を掲載し、職場環境・雰囲気が伝わる様に工夫することで、採用応募に繋げる取組みも進んでいます。
この様に、コーポレートサイトも、その目的のために構築は必要です。
【目的に合わせたサイト構築】
今回のコロナ禍により、従来にも増して非対面での営業方法が重要視されるようになりました。
これまで一般的な自社サイトだけ開いていた企業も、自社のサービスや商品をユーザーに見つけて貰い易くし、如何に訴求出来るかがポイントとなります。
この為には、コーポレートサイトと併用して、ランディングページも活用して、コンバージョン率の向上を図ることも有効ではないでしょうか。
この様な場合、それぞれのサイトの目的を明確にし、それぞれ異なるキーワードを設定するなど、機能を分けて設計・構築する事がポイントとなります。
令和二年度も、小規模事業者持続化補助金などを活用したサイト構築の支援策が設けられています。
特に今年度は補助額や補助率が拡充されており、コーポレートサイトとランディングページの両機能を構築するために、資金面でも取組み易くなっています。この様な制度も活用して新たな営業スタイルに取組んでみては如何でしょうか。
【まとめ】
自社サイトについても今までの概念を捨てて、withコロナの時代としてニューノーマルなスタイルを見出していく取組みが求められているのではないでしょうか。
皆さんの事業発展に少しでも参考になれば幸いです。
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