【質問】スマホアプリの導入・活用ポイントを教えて下さい
今回の授業の先生
WEB活認定コンサルタント
村上 出(むらかみ いずる)
執筆コラム
- 【質問】スマホアプリの導入・活用ポイントを教えて下さい - 2022/10/12各社のサービスなどに特化したスマホアプリは、ご認識の通り、集客・サイトへの流入に活用するのが、ポピュラーな用途と言えるでしょう。これは、サイト自体が情報発信力が無いため、SNSや動画などから流入数を増やす取組みと、同様の目的となります。
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今週の質問と回答
【Q】
最近TVのCFなどでも、時々スマホアプリの活用を視る機会が増えているように感じます。主に集客力向上に繋がると思いますが、どの様な使い方になるのでしょうか?
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【A】
各社のサービスなどに特化したスマホアプリは、ご認識の通り、集客・サイトへの流入に活用するのが、ポピュラーな用途と言えるでしょう。これは、サイト自体が情報発信力が無いため、SNSや動画などから流入数を増やす取組みと、同様の目的となります。また、ECサイトへの流入としても活用が増えており、決済や課金処理などの処理をECサイトに実装している場合は、スマホアプリではコンテンツを紹介する機能に特化させ、決済等の処理はサイト側だけにすることで、スマホアプリの機能を最低限に抑えることで、開発費用の削減や応答性の向上に繋がります。
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(導入・活用している業種について)
サイトへの流入、特にECサイトへの流入増を目的とした主な業種は、例えばアパレル関連やファッション系・食品・飲食などの小売り、レジャー、美理容、化粧品、エンタメや各種サービスなど多岐に亘っています。
また、各種サービスでは必ずしも決済機能の有無と言うことではなく、会員制のサービスなど拡がりを見せています。
この様な会員制の利用法としては、例えば小売り業種では、店舗とのオムニチャネルでの活用やBtoB営業やフランチャイズの販売店支援など用途もアイデア次第で拡大しています。
(集客面におけるSNSとの相違点について)
では、集客と言う面において、SNSとスマホアプリの違いやメリット・デメリットは、どのような点でしょうか。
SNSではコンテンツ配信が中心になりますが、これはいわゆるプッシュ型と言われる、事業者側が流した情報を取る仕組みです。また、情報は、どんどん流れていくため、後になって前に届いている情報を探すのは、少し面倒ですね。
これに対して、アプリの場合はメニューから、いつでもユーザーの視たい情報を取ることが可能つまりプル型の情報提供方法と言えます。
このため、ユーザーは視たい時に必要な情報を取り、関連するサイトへのアクセスなども容易なサービス提供方法となります。
但し、スマホアプリはダウンロードされていないと機能しません。このため、アプリを開発したたら、如何に当該事業・サービスの想定するペルソナに周知してアプリをダウンロードして貰うかが、大きな違いとも言えます。
アプリをスマホにダウンロードして貰う、つまり最初に自社サービスを知って貰う方法はSNSや動画など、情報発信力の強い方法を活用することになります。
勿論、店頭などにダウンロード用QRコードのチラシやお知らせを掲載・配布することも重要ですね。
(集客以外の新たな利活用について)
特にこの数年、スマホアプリの活用は集客以外にも事例が増えてきています。例えば、大学・高校・塾や企業の社内利用です。
これは、在籍する学生や従業員をこれまでの会員と同じような位置づけとすることで、サイトで提供していたイントラネットのように各種の情報や手続き手順などを、必要とされる時にメニューから検索して貰うことで情報提供を可能にします。
これは、いわゆるFAQ(よくある質問)をメニュー化して提供することで、担当部署への問合せを減らし、利用者は知りたい時に知ることができるようになり、サービスの向上と省力化の両方を実現できる手段として、そのメリットも認知度を上げて利活用の拡大が進みつつあります。
(まとめ)
今回、導入・活用例としてご説明した業種や活用法は、一部分に過ぎません。要は、皆さんのアイデア次第で利活用の方法は更に拡がることでしょう。
なお、アプリは自社専用に開発するものですから、会員数や利用者が増えれば、同時アクセスなど、サーバー側の負荷も増大することになります。これにより、スマホ操作の反応が遅くなるなど操作性にも影響します。運用者は設計時に負荷の試算に合う開発を行いますが、運用時にも、この様な管理は重要となります。
繰り返しとなりますが、担当業務でのアプリの利活用はアイデア次第です。特にバックオフィス業務に従事されている方は、繰り返される様々な問合せ対応から解放されるなど、メリットも多いので、是非検討されてみては如何でしょう。
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