製造業におけるランディングページの活用について
今回の授業の先生
WEB活認定コンサルタント
村上 出(むらかみ いずる)
執筆コラム
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今週の授業
自社サイトを構築する際、名刺代わりに自社の内容をコンテンツとして掲載するコーポレートサイト。
このサイトの目的は自社の信念や大切にしている事を紹介し、共感を得る狙いがあります。
一方で、いわゆる物販を目的としたECサイトは、如何に商品やサービスをアピールして、購買に繋げるかを目的として構築します。
このため、自社サイトでEC機能を行う場合、いわゆるコーポレートサイトとは別に、EC専用となるサイトを構築することで実購買にも効果が出てきます。
今回は、製造業など自社で物販をしないような事業形態でのサービスや製品をPRする一方策として、別の専用サイトを構築する場合に期待される効果についてご紹介します。
【それぞれのサイトの目的とコンテンツ】
先ずECサイトは、直感的に商品やサービスの内容をユーザーが理解し、購買行動に繋がる様に、画面やレイアウト・コンテンツを設計します。購買のためには、「購入」や「注文」などのボタンを操作して貰う必要があり、このボタンは目に付く様な配色・形・大きさ・配置を設計します。
これは、ユーザーが説明を見て購買行動を取るための仕掛けです。しかし、まだ迷っているユーザーのために次の説明を配置し、その付近に、また「購入」ボタンを配置すると言う1ページの中に、繰り返しコンテンツをレイアウトする、いわゆるランディングページの構成とします。
このランディングページは企業名とは別に、商品ブランド名やユーザーの目的に直感的に繋がる名称を付ける事でユーザーが見つけやすくコンバージョンを得やすくなります。
”ユーザーの目的に直感的に繋がる名称”とは、例えば、金属加工サービスの注文サイトの場合、直感的な商品ブランドと言う訳にはいかないので、ユーザーが検索時に使いそうなキーワードを用いるとヒットし易くなります。例えば「金属加工ドットコム」と言うようなサイト名です。
勿論、ECサイトの運営事業者として、自社名やコーポレートサイトのリンクは明示します。
これに対してコーポレートサイトの目的は、企業の経営理念や特徴など事業活動に共感して貰う事です。
もしくは取引先企業情報として自社を紹介し、周知して貰うためにコンテンツのメニュー別にページを分けてユーザーが見たい情報を探し易いよう設計します。
近年は、求人のページも設け、どの様な職場でどの様な人達が働いているのかと言う写真を掲載し、職場環境・雰囲気が伝わる様に工夫することで、採用応募に繋げる取組みも進んでいます。
この様に、コーポレートサイトも、その目的のために構築は必要です。
【目的に合わせたサイト構築】
今回のコロナ禍により、従来にも増して非対面での営業方法が重要視されるようになりました。
これまで一般的な自社サイトだけ開いていた企業も、自社のサービスや商品をユーザーに見つけて貰い易くし、如何に訴求出来るかがポイントとなります。
この為には、コーポレートサイトと併用して、ランディングページも活用して、コンバージョン率の向上を図ることも有効ではないでしょうか。
この様な場合、それぞれのサイトの目的を明確にし、それぞれ異なるキーワードを設定するなど、機能を分けて設計・構築する事がポイントとなります。
令和二年度も、小規模事業者持続化補助金などを活用したサイト構築の支援策が設けられています。
特に今年度は補助額や補助率が拡充されており、コーポレートサイトとランディングページの両機能を構築するために、資金面でも取組み易くなっています。この様な制度も活用して新たな営業スタイルに取組んでみては如何でしょうか。
【まとめ】
自社サイトについても今までの概念を捨てて、withコロナの時代としてニューノーマルなスタイルを見出していく取組みが求められているのではないでしょうか。
皆さんの事業発展に少しでも参考になれば幸いです。
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