【質問】当社の場合、どの決済手段がおススメですか?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
野村 忠史(のむら ただし)

執筆コラム

今週の質問と回答

【Q】
「キャッシュレス消費者還元事業を活用して、クレジット決済とQRコード決済の導入を考えているのですが当社の場合、どの決済手段がおススメですか?」


【A】
消費者還元事業に登録済みの事業者は、約120社あります。前述の「自社に合うキャッシュレスツールの選び方」を前提に、貴店の店舗診断をしないと一概に言えません。もし店舗診断なしでご自分で選定するのであれば、次の切り口で考えるとかなり絞れるはずです。


営業形態と商品サービス(種類と単価)で考える

  1. タクシーや屋台など単価が少額で種類も多くない場合は、QR決済で対応可
  2. 商品サービスが多く流動的の場合は、専用端末の使うクレカ・電子マネー対応必要
  3. 単品販売か、セット販売か?

ターゲット・主要顧客で考える

  1. 中国人観光客を狙うのであれば、アリペイ、ウイチャットペイは必須
  2. 働き盛りのスマホ世代であれば交通系IC(電子マネー)やQRコード決済は必須
  3. 顧客関係性を高めるのであれば、敢えてアプリの使い方から教えてあげる(高齢者層は、根気よく使い方を教えてあげるとファン顧客になってもらえる)

課題解決効果を考える

  1. 飲食店等は、敢えてスタッフ全員にタブレットを持たせて注文から決済まで担当してもらい顧客のコミュニケーション取れるようにする
  2. 現金コスト(レジ締め)の削減効果の見える化(開始時間と終了時間の計測)

当社の集客環境を考える

  1. 近隣に相乗効果の高いコンビニ・飲食店・宿泊施設があるか?
  2. 資金負担で考える
  3. キャッシュレス補助金終了後の決済手数料・入金手数料は高くならないか?
  4. 入金タイミングで資金繰り不安にならないか?

などを検討する必要があります。

一般的には、決済手段のツールに目が行きがちですが、現状の皆さんのビジネスや、今後描いていきたいビジネスモデルによって、「最適解」は全く異なります。

ご面倒でも、現状と今後を紐解いて最適なものを選びましょう。

ぜひご検討くださいね。

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