【質問】ECサイトを海外向けに強化したい。どうすればいいですか?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
村上 出(むらかみ いずる)

執筆コラム

今週の質問と回答

【Q】
これまでのECサイトを海外向けにも強化したいと考えています。海外向けのECサイト構築・運営を行う上での進め方や海外での販売・売上拡大で重要なことなどについて、どこに相談すれば良いでしょうか?
 
【A】
海外向けECサイトは、国境を跨いで販売すると言うことから「越境EC」と呼ばれ、大きく次の2種類に分類されます。
1.国内のECサイトを多言語化して海外ユーザーにも販売する。
2.海外に専用ECサイトを構築し、海外ユーザーに販売する。
ちょっと聞いただけでは同じ様にも感じますが、1と2では幾つか異なる点がありますので、以下に解説します。
 
(サイト構築について)
1は現行の国内サイトを多言語するので、基本的サーバー事業者などは、そのまま継続しページやコンテンツを多言語化することになります。一方2は例えば海外のサーバー事業者と契約するなど基本的に新規開設となりますが、当該国の単一言語での構築も選択肢としては有り得ます。
 
(決済等について)
上記1の場合は、日本円での価格掲載と日本の税法が適用されるほか、日本から配達可能な地域に限られます。2は開設した国や州の決裁方法・商習慣に対応することになります。配送事業者なども、現地の企業と契約することが想定されます。何れもクレジット会社とは、事前に確認される事をお勧めします。
 
なおモールへの出店については、国内外を問わず全ての事が当該モール事業者との契約内容に則った方法となります。
 
また、BtoB取引については、相手事業者の信用調査や保険の加入など、必須と考えた方が良いでしょう。
 
(国等の支援策について)
越境ECや海外販路開拓については、経済産業省傘下の独立行政法人中小企業基盤整備機構やJETRO(日本貿易振興機構)が様々な支援を行っています。

特に越境ECについては、中小企業基盤整備機構では、関連のイベントやセミナーの開催のほか、EC活用支援の無料アドバイスなども受け付けています。
https://ec.smrj.go.jp/advice/
 
(現在、募集中の事業について)
中小企業基盤整備機構で、現在募集中の事業例として、12月7日に「ネットショップのノウハウが1日で学べる!「EC Camp 2018」」が予定されており、越境ECにおける進出先・進出方法や、集客・販売力を増やすノウハウ、越境ECにおける物流のポイントなどの相談が出来る様です。
http://eccamp.smrj.go.jp/
 
また、今年度の事業として、11月30日(二次締切り)期限としてプロジェクト参加企業の応募を受け付けています。
 
このプロジェクトでは、特設サイトでのプロモーションと、越境ECモールでのテスト販売、国内外実店舗でのテスト販売、国内外の展示会への出展の支援を受けられます。
応募に関する詳細は、以下URLとなります。
https://uu.smrj.go.jp/oubo/
 
この様な手厚い支援は今年度新規に始まる事業ですが、独自に海外販売するには色々な壁を感じているものの、興味のある事業者の方は、先ずは問合せされてみては如何でしょうか。

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