DXは中小企業でも大きな可能性を得られるか?
今回の授業の先生
WEB活認定コンサルタント
村上 出(むらかみ いずる)
執筆コラム
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今週の授業
今年になって、経済産業省など国の資料や各調査機関の発表内容で「デジタルトランスフォーメーション(以下、DXと表記)」と言うフレーズを聴くようになりました。
(欧米では”Trans”を”X”と略すため、この場合、DXと略する様です。)
何でも2025年迄に、我が国の企業が本格的にDXに取り組まないと、特に大手企業はグローバル対応の中で、世界の企業から取り残されるとも言われています。では、この「DX」とは一体どのような事なのでしょうか?
【DXの真髄とは?】
いまや、どの様な業種・業態でも、IT化により業務効率が向上したり、新たなビジネスやサービスが産み出され、便利さや安全・安心感を提供するなど、色々な場所や様々なシーンで社会に影響を与えているのは、皆さんもご承知の通りでしょう。
例えば日常の業務で資料を送る場合、以前は郵送だったものがFAXで送れるようになり、或いはPDF化してメールに添付して送付するなど、変遷してきました。
しかしながら、紙資料をPDF化する事は、本当の意味でデジタル化と言えるのでしょうか?確かにペーパーレス化や保管・管理の利便性は高まりますが、所詮メールは人と人がやり取りし、眼で確認しファイルを所定の場所に保管するなどの手間が発生します。本来のデジタル化は、これら全てをコンピュータ同士が処理してくれ、人は必要に応じて内容を確認したり、検討・判断するだけで手や身体を使う作業から解放されると言うものです。
【自社にとってのDXとは?】
例えば、企業間の受発注を紙伝票やFAX・メールではなく、次世代のEDIと言う仕組みでは、人が介さない方式も開発・提供され始めています。(WEB-EDIと呼ばれる方式は、発注企業の利便性向上だけで、受注企業にとっては人の手間が発生するので、これは本来のデジタル化ではありません。)
【WEB関連に見る例】
既に皆さんのサイトでも、SEO対策などのためにアナリティクスのレポートなどを活用されていると思います。また、数年前からWEBサイトのバックヤード機能として、SFAやCRMの機能を搭載し活用されている企業も多いのではないでしょうか。
昨年当たりから、チャットボット機能が簡単且つ楽にアドオン出きるサービスが増え、更にAI化も進んで来ています。これらの便利で役立つ機能は、何れも素晴らしく、WEBのマーケティングや自社の事業に大きなメリットを享受されている事でしょう。
【DX化のための注意点】
これらの有用なデータ・情報を活用する場合、御社では、どの様なオペレーションでしょうか。近年やはり注目を浴びる様になったキーワードのひとつに、RPAがあります。
これは、人(担当者)がハンドリングせずとも、当該の仕組みが自動的に処理して必要とする見せ方に変換・創出してくれる機能です。
個別に導入した各ベンダーの機能でも、社内でRPAを駆使すれば、自社にとって付加価値の高い情報を得ることが可能です。
これは、大手企業では、当たり前となっているERPとも言えます。マネジメント面でのERPの素晴らしさは、皆さんのご承知のところですが、費用面では、中小企業が導入・活用するソリューションとは、言い難いものでした。
一方、今年に入り、先進的なソリューションベンダーの中には、ZOHOなど多数のパッケージソフト機能を格安でデータ連携出きるサービスが提供されてくる様になりました。
この様に、AIなども含めた新しい仕組みやサービスが安価で実現可能になってきましたが、要は担当者が如何に手を介さずに必要な情報を得たり資料化出来るかポイントになり
ます。
皆さんの職場環境の改善に少しでも参考になれば幸いです。
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