バックアップって、ただファイルをコピーするだけ?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
並木 博(なみき ひろし)

執筆コラム

今週の授業

バックアップは、仕事でPCを使用している人には非常に重要な「業務の一部」だと思います。
  
ランサムウェアの感染時だけでなく、火災や自然災害、誤った操作による削除、ノートPCの紛失や盗難など、データを復旧しなければならない場面はいろいろあります。
  
単にデータのコピーをどこかに作るだけではなくデータ損失のリスクと損失時に発生する影響、復元する目的などを事業継続計画の一環として、下記のようなことを検討してみてはいかがでしょうか?
  
  
1.バックアップが必要なデータを決める
全てのデータをバックアップできれば良いのですが、記録媒体の容量がいくらあっても足りなくなってしまいます。
データ毎に、何かあったときに発生する影響の大きさを検討し、どのデータをバックアップするかを決めておきましょう。
  
2.データを暗号化する
ファイルの暗号化ツールは世の中にいろいろあります。例えばWindowsであれば「BitLocker」というツールが標準装備されています。
紛失や盗難、窃取などが発生した際の情報漏えいのリスクを減らすことができます。
  
3.「3-2-1ルール」でバックアップをとる
「3-2-1ルール」とは、

  • データを3つ作る(元データ1つと複製データ2つ)
  • 複製データ2つはそれぞれ異なるメディアに保存する
  • 複製データの1つは別の場所に保存する

というルールです。
バックアップ(複製)ファイルをコピーし分散して保存します。
  
4.クラウドのデータもバックアップをとる
クラウドだから安心!と思って何もしないのではなく、誤って削除してしまうリスクを考慮してバックアップしましょう。
  
5.定期的にバックアップをとる
気づいたらもう何ヶ月もバックアップしていないなんてことが無いように、計画を立て、定期的にバックアップをとりましょう。
  
6.元に戻せるかテストする
データを復旧させなければならない場面で、正しくデータを戻せなければ意味はありません。
バックアップファイルから復旧できるか、テストが必要です。
  
実際にバックアップの計画を立てようとすると格納場所やルールが守られていなかったり、同じデータが複数あったりと、整理されていない環境であることがよくあります。
そうだったとしても、あきらめずにまずは現在扱っている(保管している)データの整理から始めて、必ずバックアップしてください。
  
少しでも皆様の参考になれば幸いです。

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