自動見積りプラグインで見積り業務を軽減

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
並木 博(なみき ひろし)

執筆コラム

今週の授業

見積りの依頼が急にたくさん入ったけど、数名の社員が休んでいて機会を逃してしまった。といった話を訪問先の企業で聞いたので、今回は自動見積りを実現するWordpressのプラグインについてご紹介します。

▼主な機能
ブラウザ上(Wordpressで作成したWEBサイト上)で視覚的に見積り条件を入力することで、条件に応じて明細や見積り金額を表示することができます。
また、問い合わせフォームのように自社宛てのメールを送信する機能や、画像やアニメーションで条件を分かりやすく表示するものもあります。
 
▼メリットとデメリット
メリットは、何と言っても、問合せ段階で顧客がセルフで見積りを作ってくれることで、自社の担当者が見積書作成に費やしていた時間・作業が軽減される事です。
デメリットは、金額や詳細などが分かると他者と比較する材料として使われてしまう事などが想定されます。
 
▼無料プラグインの例1
「Calculated Fields Form」
細かな条件分岐等を実現でき、複数のフィールドの数値や日付を計算することもできる高機能なプラグインです。
初期状態で使うと少しシンプルすぎるかな?と思えるほど簡潔な見た目なので、Wordpressに慣れている人であれば見た目をカスタムするのも良いと思います。また、日本製ではないため各所が英語表記となります。有料版では決済機能なども使えるようになります。
 
▼無料プラグインの例2
「Aforms」
設定画面がとても簡単で直感的に操作できるので、「まずは試してみよう」という方にお薦めです。あまり複雑な計算はできないため、条件分岐で実現する必要があります。
条件を入力していくとリアルタイムで計算結果を表示してくれます。
条件にアイコンや画像を設定することができ、デザイン性の高いフォームを作ることができます。日本製のため各所の表記は日本語です。
 
▼他のプラグインの例(有料プラグイン)
他にも下記のような海外製の有料プラグインがあります。
「WP Cost Estimation & Payment Forms Builder」
「Cost Calculator」
「Estimate Builder」
 
▼導入するときの注意点
正式な見積書として使うかよく社内で検討してください。位置づけを「簡易見積もり」として、正式な見積書は後日打合せの上で作成するという使い方もあると思います。
また、プラグイン全般に言えることですが、選ぶ時には下記も確認すると良いでしょう。

  • 最終更新日
  • WordPressでの有効インストール数
  • 検証済みのWordpressのバージョン
  • 有料版の場合金額、支払い方法、ライセンスの期間
  • サポート体制、期間
  • ユーザーレビュー
  • 日本語対応

 
 
▼まとめ
自動見積り機能はユーザー(自社WEBサイトの閲覧者)からすると、わざわざ連絡して見積り書を作成してもらう必要が無いため非常に便利ですが、他者との比較に使われたり、同業他社に自社の金額や条件を見られたりという使い方も考えられます。その為、設置後のメリットとデメリットを天秤にかけてよく検討する必要があります。しかし、人手不足の解消には非常に魅力的な機能ですので、現在人手不足で困っている方はぜひ検討してみてください。

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