Web担当者にとっても身近なDXの推進

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
重藤 進二(しげとう しんじ)

執筆コラム

  • GA4を使って新しい指標を計測したい - 今回の授業の先生 WEB活認定コンサルタント 重藤 進二(しげとう しんじ) 執筆コラム 今週の質問と回答 【Q】 Googleアナリティクスを導入してアクセス解析を始めたばかりですが、計測したい指標が標準のレポートにな […]
  • GA4の新機能「計算指標」を使ってみよう - 今回の授業の先生 WEB活認定コンサルタント 重藤 進二(しげとう しんじ) 執筆コラム 今週の授業 1. GA4の機能拡張について Googleアナリティクスは、2023年7月にGA4へ完全に移行されました。いっぽうで […]
  • Webの成果が上がらない原因をGA4で分析したい - 今回の授業の先生 WEB活認定コンサルタント 重藤 進二(しげとう しんじ) 執筆コラム 今週の質問と回答 【Q】 Web広告を行いまして、一定の集客効果はあったのですが コンバージョンの目標には達しませんでした。 GA […]
  • GA4の「探索レポート」を使ってみる - 今回の授業の先生 WEB活認定コンサルタント 重藤 進二(しげとう しんじ) 執筆コラム 今週の授業 1.GA4の「探索レポート」とは? GA4に移行を終えて、これから本格的にGA4を使って分析を始めようとしているWeb […]
  • 【質問】B2Bの受発注取引をWebで効率化したい - 2023/3/1 短期間での導入が必要とのことですのでB2B向けの受発注クラウドサービスを利用することも選択肢の一つです。その際も、導入にあたってのポイントを踏まえ、慎重に検討したほうがよいでしょう。
  • Web担当者にとっても身近なDXの推進 - 2023/2/22 Web担当者にとっても身近なDXの推進をテーマに、「DXとは」~「具体的なDX推進のステップ」までをご紹介します。
  • 【質問】自社サイト分析・改善の仮説の立て方のコツは? - 2022/8/31 仮説を立てる際、何をどこから考えればよいか、わからなくなることは多いですね。そういった場合には、仮説を検討する上で様々な手法があるので活用してはどうでしょうか。
  • Webサイトの「パーパス(目的)」って何? - 2022/8/24 マーケティングや経営の世界では「パーパス(=目的、存在意義)」という、逆に「変わらないもの」が重視されています。Webサイトの「パーパス」を考えます。
  • 【質問】ECサイトのアクセス解析、何から取り組めばよい? - 2022/2/16 アクセス解析を行う上での仕組みを整備するとともにコンバージョンとKPI(主要業績評価目標)を設定して、経営者やビジネス部門と、目標達成状況や改善課題を共有できるようにしましょう。
  • KPIを「暗がりに落とした鍵」にしないために - 2022/2/9 Webマーケティングの世界では、成果を生み出す第一歩としてコンバージョン(目標)とKPI(主要業績評価目標)を明確にすることが大事だと言われています。KPIを検討する上で考慮すべきポイントについて、いくつかお知らせしていきます。

今週の授業

1.DXとは
DXはよく知られる言葉になりましたが、いま一つピンとこない方も多いと思います。「DXとは」と検索してもいろいろな表現がありますが、経済産業省「『DX 推進指標』とそのガイダンス」の定義が比較的わかりやすいです。
——-
「DXは、データやデジタル技術を使って顧客視点で新たな価値を創出していくことである。そのためにビジネスモデルや企業文化などの変革が求められる。」
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190731003/20190731003-1.pdf
——-
Web担当者の皆さんは、Webを通じお客様や不特定閲覧者等と接していますから、DXは身近な課題といえるのではないでしょうか。
とはいえ、DXといわれてもそう簡単に進められるものではないですね。
まずは、DXを進めていく上で、手軽に入手できる参考資料を、2つほどご紹介します。
 

2.DX白書2023
https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/dx-2023.html
最近(2023年2月9日)発刊されたものです。
全体は400頁近くのドキュメントとなり読み通すのは簡単ではありませんが、第二部「第2部 国内産業におけるDXの取組状況の俯瞰」を中心に、DX導入事例(インデックスを含む)やDXで成果を得られた企業担当者のインタビューが多数掲載されています。ITツールの導入内容やDX推進にあたっての気づきが得られると思います。
 

3.中堅・中小企業等向け「デジタルガバナンス・コード」実践の手引き
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/contents.html
以前のコラムでも少しご紹介をしたものです。
デジタルガバナンス・コードとは、企業のデジタル化を通じて「経営者に求められる企業価値向上に向け実践すべき事柄」を示したものです。この資料は、IT部門がないような中堅・中小企業にも進められるよう、手引きとして発行されたものです。
 
本書ではDX推進の4つのステップとして、
・何のために会社があるか
・5~10年後にどんな会社でありたいか
・理想と現状の差分は何か、どう解消するか
・顧客目線での価値創出のためデータ・技術をどう活用するか
 
DXの成功ポイントとして次の5点
・気づき・きっかけと経営者のリーダーシップ
・まずは身近なところから
・外部の視点、デジタル人材の確保
・DXのプロセスを通じたビジネスモデル・組織文化の変革
・中長期的な取組の推進が示されています。
 
こちらの資料も様々な事例が紹介されています。
例えば、三重県の飲食業である「ゑびや」では、身近なデータの入力・蓄積から始めるなど、データ活用の社員スキルを時間をかけて高めたとのことです。現在は、データ種類を増やすとともに、画像解析データも活用したAI予測を活用し、需要予測の的中率を90%まで高めることができたとのことです。
 

4.Web担当者にとってのDX推進
「小さく始め大きく育てる」という言葉がありますが、DXも同様に、
・手軽に始めてみて成果を出す
・時間をかけて計画的に進め、成果を広げる
という両輪が重要なことに思えます。
 
Web担当者の皆さんにおいて、例えばECサイトにおける社内システムとのデータのやり取りを、データの転記などで行ったりしていませんか?
今ではRPA(作業の自動化)や、データ連携/BIツール等が、手軽に提供されていますので、ご自身でも改善が可能です。
「まずは使ってみる」という心持ちが大事です。
 
一方で、ただやみくもにツールを利用していてもかえって業務は非効率になりますね。
・バリューチェーンを含めて業務やデータの流れを俯瞰・可視化する
・DX化を進めるためのポイントを把握する
といった、DX化を会社全体で「計画的に進める」ことも大事です。
 
Web担当者の皆さんは顧客接点にいますから、
・閲覧者がWebを通じて自社とどのように関わっているか
・自社の商品やサービスの提供プロセスにどのような困りごとを持っているか
を把握して、社内に情報発信できます。
したがって、Web担当者の皆さんはDX推進にも大きな役割を果たすのではないでしょうか。
 

5.DXのご相談もWeb活にどうぞ
上の「DXの成功ポイント」にあった「外部の視点デジタル人材の確保」については、ITコーディネータがその役割を担うことを期待されています。
Web活には、Webだけではなく様々なDXを推進したメンバーが多数所属しています。
DX導入に関するご相談ごとがありましたら、お気軽にお問合せをいただければと思います。

-->「WEB活用の教科書」バックナンバーを見る

無料メルマガ「WEB活用の教科書」購読申し込み

お名前とメールアドレスと入力して[無料メルマガを購読する]をクリックすると、中小企業~個人事業主がWEBを活用してビジネスを展開するために必要なノウハウをお届けする無料メルマガ【WEB活用の教科書】を毎週水曜日にお届けいたします。いつでも配信解除ができますので、お気軽にご購読ください。

    氏名 必須

     

    メールアドレス 必須