【質問】ECサイトのアクセス解析、何から取り組めばよい?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
重藤 進二(しげとう しんじ)

執筆コラム

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  • KPIを「暗がりに落とした鍵」にしないために - 2022/2/9 Webマーケティングの世界では、成果を生み出す第一歩としてコンバージョン(目標)とKPI(主要業績評価目標)を明確にすることが大事だと言われています。KPIを検討する上で考慮すべきポイントについて、いくつかお知らせしていきます。

今週の質問と回答

【Q】
WebサイトやSNS等多くのツールを集客手段として、ECサイトによるネット販売を行っていますが、各ツールによる集客効果がわかりません。アクセス解析を本格的に始めたいのですが、何から取り組めばよいか教えてください。
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【A】
集客等の効果を把握する第一歩は、Webでの成果や課題を「数値」で明らかにすることです。アクセス解析を行う上での仕組みを整備するとともにコンバージョンとKPI(主要業績評価目標)を設定して、経営者やビジネス部門と、目標達成状況や改善課題を共有できるようにしましょう。
─────────────────────
 
アクセス解析はWebの「健康診断」
アクセス解析は、Webの「健康診断」に例えられます。Webサイトの成果を把握して効果を最大化する上では、欠かせない取組みです。
また、集客等の効果を把握するためには、必ず指標(数値)で測定することが重要です。これからアクセス解析を本格的に進める上で、まずは、次のような点を考慮してください。
  
分析できる環境を準備する
Googleアナリティクスは、自社ホームページのアクセス状況把握に留まらず、広くWebマーケティングの成果を把握するための分析環境が整っています。例えば、次の設定がなされているかどうか、確認してみましょう。
  
・クロスドメイントラッキングの設定
自社のホームページだけでなく、ECサイトや商品のキャンペーンサイト等、それぞれ異なったドメインで運用されている場合には、利用者はそれぞれのサイトを跨いで商品の選択、購入検討を行っているはずです。また、ECのASPにおいて、商品紹介とカートが異なるドメインとなっている場合があります。複数のドメインを利用してWebサイトの運用を行っている場合、クロスドメイントラッキングを設定しておけば、各サイトのアクセス状況を同一ドメインとして把握することができます。
  
・Eコマーストラッキングの設定
ECサイトを運営されている場合、「eコマーストラッキング」を設定すると、購入された商品や数量、収益、配送料、数量、ユーザがサイト訪問から購入に至るまでにかかった日数や訪問数などのデータをoogleアナリティクスで取得し、分析することが可能になります。
Googleアナリティクスでeコマースを有効化しeコマースタグをECサイト側に設定することにより分析が可能となります。EC ASPによって、eコマーストラッキング利用可否や設定手順が異なりますので、各EC事業者の説明をご確認ください。
  
コンバージョンを設定する
分析を行うための目標をコンバージョン設定をしておきましょう。ECサイトであれば、例えば商品を購入して、Thanksページが表示されたページが表示された場合にコンバージョンが達成されたとする場合が多いです。
  
KPIを定期的にモニタリングする
コンバージョン(目標)だけを見ていては、目標達成に向けた改善ができません。目標を達成するための先行指標として、KPIを設定して定期的にモニタリングすることが必要です。
  
ECサイトを運営されているとのことで、まずは次のような観点に注目して自社のアクセス状況を確認の上、適切なKPIを検討してください。
  

  • 目標売上を達成する為に必要な訪問数を確保できていないのではないか?
  • SEO対策している検索キーワードでちゃんと上位表示されていないか?
  • SNSにより、流入数の多さに違いがないか?
  • 離脱が多くボトルネックになっているページがないか?
  • 購入ボタンが目立たず見逃されてしまっているのではないか?
  • 表示速度の遅いページが原因で離脱が多く発生しているのではないか?
  • カート決済のプロセスの中で離脱が多く発生しているページがないか?

  
経営者やビジネス部門へのレポーティング
アクセス解析の結果は、Web担当者がサイトの改善で利用をすることは勿論ですが、経営者やビジネス部門へ報告を行うことも大事です。
Webの成果を伝えるだけでなく、特定の商品紹ページのアクセス数が低い、カートページからの離脱率が高い等、ビジネス部門にも訴求すべき課題について、互いに共有する機会が得られます。
とはいえ、経営者やビジネス部門は、Webに関する知識がない場合も多いです。
Googlアナリティクスであれば別のViewを用意したり、Googleデータポータル等を活用して、情報を絞り込み、グラフ等、理解しやすいチャート等を使ったレポーティングを行うことも、工夫してはいかがでしょうか。

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