GA4の新機能「計算指標」を使ってみよう

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
重藤 進二(しげとう しんじ)

執筆コラム

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  • 【質問】ECサイトのアクセス解析、何から取り組めばよい? - 2022/2/16 アクセス解析を行う上での仕組みを整備するとともにコンバージョンとKPI(主要業績評価目標)を設定して、経営者やビジネス部門と、目標達成状況や改善課題を共有できるようにしましょう。
  • KPIを「暗がりに落とした鍵」にしないために - 2022/2/9 Webマーケティングの世界では、成果を生み出す第一歩としてコンバージョン(目標)とKPI(主要業績評価目標)を明確にすることが大事だと言われています。KPIを検討する上で考慮すべきポイントについて、いくつかお知らせしていきます。

今週の授業

1. GA4の機能拡張について
Googleアナリティクスは、2023年7月にGA4へ完全に移行されました。いっぽうで2020年にGA4が登場からわずか数年ということもあり、頻繁に機能更新が行われています。
たとえば、2023年11月には管理メニューUIが刷新されるとともに、2023年10月には「計算指標」機能が導入されました。
今回は、この「管理指標」の機能について取り上げます。
  
2. 「計算指標」とは?
Googleアナリティクスのリリースノート(注)によると「計算指標」は、既存の指標やカスタム指標を四則計算で組み合わせ、新しい洞察を提供する機能です。
たとえば、標準価格指標と売上原価指標を組み合わせて、商品の利益率を計算できます。
この機能は「管理」メニューの「データの表示/カスタム定義」からアクセスし、数式ビルダーで設定できます。
  
(注)https://support.google.com/analytics/answer/9164320
  
3. 「カスタム指標」と「計算指標」の違い
GA4の指標を追加する方法として、以前より「カスタム指標」を作成する機能があります。
「カスタム指標」は新しいデータの収集に焦点を当てるのに対し、「計算指標」は既存データから分析を深めることに焦点を当てています。
具体的には次の通りです。
  
計算指標:
既存指標を組み合わせ、新たな洞察を生成するために使用します。
たとえば「総セッション数」と「総トランザクション数」の指標を用いて、新たに「セッション毎の平均トランザクション数」という指標を作成できます。
  
カスタム指標:
GA4が標準で測定していないデータを追跡・分析するために、Webサイトやアプリの特定のアクションやイベント(ダウンロード、フォーム送信など)を追跡するために設定をします
  
4. 計算指標についての制約事項
・計算指標の数:
GA4無料版では最大5つまでとなります。
  
・使用可能範囲:
利用できるのはレポート、データ探索、GA Data APIに限定されます。
  
・データ測定:
過去データに遡って計測可能です。
(カスタム指標は、指標設定後より計測可能)
  
・演算子の制限:
基本的な四則計算と括弧のみ使用可能です。
  
・Looker Studioとの連携:
GA4の機能指標のデータをインポートすることはできません。
ただし、Looker Studioには独自の指標追加機能があります。
  
  
「計算指標」は現時点でベータ版であり、一部不具合がある可能性がありますが、Web責任者や経営者に対して、分析結果を訴求しやすくするためには有力なツールです。
  
是非活用を検討してみてください。

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