Webサイトの「パーパス(目的)」って何?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
重藤 進二(しげとう しんじ)

執筆コラム

今週の授業

昨今の自然災害、政治不安等に起因した物価上昇など、市場・経営環境はめまぐるしく変化しています。
 
また、数年前から社会に認知されるようになったSDGs然り、単なる経済成長だけでは不十分であり環境保護や多様な社会への適応、経営活動との両立が企業にも求められるようになってきました。
 
こうした激しい変化の中、マーケティングや経営の世界では「パーパス(=目的、存在意義)」という、逆に「変わらないもの」が重要視されています。
 
顧客や不特定の閲覧者と直接関わりを持つWebの世界でも、無視できないキーワードとなりますので、以下にご紹介します。
 
(1)パーパスとは、
企業経営においてパーパスとは、企業の存在意義つまり「何のためにこの企業があるのか」ということです。これまでも企業の存在意義は、多くの企業の経営指針に掲げられてきました。
しかしながら、パーパスという言葉は、従来より視点を広くして存在意義を捉えていくことが特徴です。
パーパスは、顧客・市場だけではなく、従業員・取引先や、そうしたステークホルダを取り巻く社会に対する自社の存在意義を明確に定義し、多くの認知共感を集めることを意図しています。
 
その意味で、パーパスは
・顧客/市場からの期待が反映されたもの
・従業員や取引先にとっては、ぜひ実現したいと思わせる行動指針となること
・企業の存在価値なので、頻繁に変更するものではないこと
が重要です。
 
更に、広く共感を受けるためには、
・企業の真の強み生かした説得力ある言葉であること
・商品やサービスの提供を通じて実現したいことを、誰にもわかる簡潔な言葉で的確に表現することが望ましいです。
 
例えば、日本企業では、
・ソニーグループでは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」
・味の素では「食と健康の課題を解決する」といったパーパスを掲げて、経営活動やマーケティングの出発点としています。
 
(2)Webにおけるパーパスの重要性
パーパスについては広く企業や商品のブランディングを高める意味で、Webの世界とも関係が深いものです。
 
Webサイトにおいては、通常商品の優位性を訴求したり機能や価格等を紹介しますが、それだけでは閲覧者の共感を得ることはできません。
自社のパーパスに裏付けられた商品に対する価値観を伝えたり、商品やサービス開発に至るストーリーを明確に打ち出すことが重要となります。
 
これまでのターゲットマーケティングに基づくWebページが不要ということではありません。
しかしながら利用者の価値観や消費動向の変化に対応するために、こうしたパーパスの視点で自社のWebサイトを見直していくことも必要です。
 
また、SNSがWebマーケティングの有力な手段となっている現在、Web担当者は多くの情報を発信しています。
もちろんSNSの発信ルールが社内で決められている企業も多いとは思います。
ただし、それにも増して大事なのは、どのような情報を発信すべきか、逆に発信すべきでないか、担当者が自発的に判断できることです。
企業のパーパスに立ち返り、Web担当者にとって判断の拠り所となるような基準になるのです。
 
(3)自社のパーパスは何ですか?
Web担当者自身が経営方針である自社のパーパスを勝手に策定するわけにはいきません。
しかし、自社のWebサイトが、
・多くのステークホルダのために、なぜ存在しているのか?
・どうすれば自社を取り巻く社会に、少しでも貢献できるのか?
といった点は、漠然とでもイメージできることかと思います。
一度、原点に立ち返って考えてみてみてはいかがでしょうか。

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