【質問】WordPressサイトにリニューアルする際の注意点は?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生

川端俊之

WEB活認定コンサルタント
川端 俊之(かわばた としゆき)

執筆コラム

今週の質問と回答

【Q】
htmlサイトからWordpressサイトにリニューアルしたいと考えています。業者発注するのですが注意点を教えてください。
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【A】
htmlからWordPressへのサイトリニューアルに限らずリニューアル自体で注意するポイントが何点かありますので、ご紹介しますね。
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通常、どんなリニューアルでも目的としては、

  • サイトの構成を整理してブランド化したり、
  • ユーザビリティを向上させて回遊率を上げたり、
  • 本来のビジネス目的達成へのサイトの貢献度を上げるためのキャッチや見込み客獲得のためのマーケティング要素を入れたり、
  • はたまた、EC化して商品やサービスを販売したり

この様に、機能的なものやマーケティング要素を盛り込んだ上でのビジネス成果を得ることを目的としたリニューアルはhtmlだろうがWordpressだろうが共通ですから、今回はこの部分に関するポイントは除外して説明します
 
htmlからWordpressにサイトをリニューアルするとということですから、リニューアルの効果として運用面やデザイン面で期待しているのは、以下の様なことかと思います。

  • コンテンツページを自社で投稿していきたい
  • 簡単なサイト更新も自社でやってみたい
  • スマートフォンに対応したい
  • デザインを時代に合わせたい

そこで不安に思うのが

  • きちんと移行できるかどうか?
  • サイトのパフォーマンスが劣化しないか?

という基本的な事項が最低限担保されるかどうかが気になりますよねぇ。
 
ということで、今回は以下の2点に関するポイントを解説することにします。
1)リニューアル後のURLについて
2)SEOについて

 
1)リニューアル後のURLについて
数年にわたって運用されているサイトのリニューアル作業となると、基本的に各ページのURLは変更しないようにしたいものです。
  
Wordpressに移行する場合、パーマリンクの設定などで既存のURLを引き継ぐことは可能ですが、カテゴリ構造への変更などで、統合されたりURLが変更されるアドレスも多少は発生することでしょう。

この場合、「301リダイレクト」を行うよう業者さんに確認してください。
 
<301リダイレクトとは>

URLが変更されたページは存在しなくなるので、今までのURLにアクセスすると404(not found)となってしまうため、自動で変更後のURLに遷移・転送するもので、元々あったGoogleからの評価を引き継ぐ重要な効果を持つ設定です。

 
通常は.htaccessというファイルに転送先を記述してサーバーにアップするという方法で行います。
 
ちなみにWordpressでは「Redirection」というプラグインを使って301リダイレクトを行うことも可能です。
  
次で解説するSEOにも大きな影響を与えるので必ず301リダイレクトのことは念頭に置いておきましょう。
 
 
2)SEOについて
基本的にWordpressはSEOに強いといわれていますが、Wordpressにすればサイトが簡単に上位表示されるということではありません。
  
SEOを味方につけ「上位表示」を成し遂げるには、素晴らしいコンテンツ、高速読み込み、そして安全性という特徴に代表される、質の高いウェブサイトを用意することが重要で、Wordpressにしたからといっても、この取り組みは変わりません。
  
では、なぜ「WordpressはSEOに強い」と言われているのかというと、以下の3つが大きな理由にあげられます。

  • Googlの検索エンジンがクロールしやすいサイト構造
  • SEOを強化する豊富なプラグインがある
  • 記事更新の利便性・簡便性が高いことによりコンテンツの質と量を高められる

 
これらは基本的にWordpressに備わっている機能ですが、もちろんこの機能を使わなければ検索順位で上位表示することはできません。
上位表示させるための手段が盛り込まれているという感覚でとらえると良いでしょう。
  
また、Wordpressは作成するWebサイトのデザインや構成を変更するテンプレートが豊富です。
このテンプレートのことを「テーマ」と呼びますがSEOの観点では、テーマの選定において以下の機能が実装されたテーマであることを確認してください。
 
(1)パンくずリストが設定できること
(2)noindexやnofollowの設定ができること
(3)title、descriptionの設定ができること
(4)モバイル対応(レスポンシブデザイン)
(5)高速化の機能が実装されていること
(6)canonicalタグの設定ができること
  
これらはプラグインで実装することもできますが様々なプラグインを多く導入すると、サイト表示が重くなったり、他のプラグインと競合して誤動作を起こしたりするリスクがあります。

 
以上、htmlからWordpressサイトへのリニューアルに当たってのポイントをお伝えしました。今回お伝えした内容は、知らなければ業者さんに確認することもできないので、デザインや価格だけでリニューアルをお任せ状態にしてしまうと、何も対応されず、リニューアル後にパフォーマンスが低下してしまう要因にもなります。
 
あなたの知識にインプットしておいてくださいね。

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