【質問】バーチャル展示会/ショールームを自社で開催するには?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
松本 年史(Matsumoto Toshifumi)

執筆コラム

今週の質問と回答

【Q】
社長からオンラインのイベントを何か企画しろ、と言われています。コロナの影響で展示会が中止になり、新規の商談を獲得する機会がなくなって困っているようです。
どうもオンライン上で3Dのバーチャルな感じで、弊社の製品を見せたいようなのですが、、、そんなこと、自社でもできるものでしょうか。。。
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【A】
今回のご質問内容は、3Dのバーチャルな空間で製品紹介をするようなイベントを自社で開催する方法について、ですね?
 
コロナ禍の影響からか、昨年あたりからオンラインで展示会やショールームを開催する為のプラットフォームサービスが数多く登場してきています。
 
価格も比較的安価になってきていますので、それらを上手く活用することにより、自社単独でも簡単にバーチャル展示会やバーチャルショールームを開催することができるようになってきています。
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新型コロナウィルスの感染拡大の影響により中止や延期になることが未だに多い展示会。新規の商談獲得の機会として重視されている企業にとっては、大きな痛手になっていることでしょう。
 
また、ショールームにお客様に足を運んで貰い、実際に商品を見て触ってもらうことが重要な商談の場となっている企業の皆さんにおいては、以前のように来場してもらえる状態に戻るまでには今しばらく時間がかかる、と感じられているのではないでしょうか?
   
そんな状況において、オンラインのバーチャルな空間で展示会やショールームを開催する企業が増えてきています。
 
パソコンやVRゴーグルでアクセスをしてもらい仮想の3D空間で自社の製品やサービスを紹介し体感してもらうことで、商談の機会を作られています。
 
Webサイトで製品紹介ページを見るだけではないちょっとしたイベントの雰囲気を感じることができる為、来場した方にも大変好評のようです。
 
こういったバーチャルの展示会やショールームを、一から自社で制作を行い開催しようとするとかなりの金額がかかってしまう為、企業単独で実施することはこれまではあまり現実的ではありませんでした。
 
しかし、昨年あたりからこのようなバーチャルによる展示会やショールームを開催する為のプラットフォームサービスが数多く登場してきており、比較的安価に開催することができるようになってきています。
  
例えば、リアルのショールームを運営している場合は、専用のカメラを使用して360度パノラマ撮影を行い、そのデータを使用してプラットフォームサービス上でバーチャルショールームの空間を展開します。
 
このようなケースにおいて利用されることの多いプラットフォームサービスとして、Matteportが挙げられます。
 
Matterportは、米国Matterport社が提供するプラットフォームサービスです。専用の360度3Dカメラで撮影したデータをもとに仮想空間の3Dモデルを作成し、クラウド上で公開することが出来ます。
 
空間を再現するだけでなく、動画やテキスト、図表などのコンテンツを埋め込むことが出来るようになっていますので、商品のPOPや説明資料の配置、動画による商品説明といったことも実現できます。
 
Matterportを利用する場合は、専用のカメラによる撮影が必要になるのですが、国内でもMatterportの撮影・コンテンツ制作を事業として行う企業が増えてきています。
 
Matterportでバーチャルショールームを運用したい、という場合には、こういった企業のサービスを活用いただくと良いでしょう。
  
一方、リアルのショールームを運用していない場合は、バーチャル展示会の形式で自社製品・サービスの紹介を行う形をとることが多くなっています。
 
この場合は、3DCGにより展示会のブースの様子を再現し、その中に自社製品の動画や画像、パンフレットなどのデータを配置し、あたかもリアルの展示会に訪れたような雰囲気を再現します。
 
プラットフォームによっては、自社製品を3Dモデリングで再現し配置できるものもあり、360度あらゆる視点で製品を表示させることも出来ます。
 
また、バーチャル空間にチャットツールやWeb会議ツールを配置しリアルタイムでコミュニケーションを図ることも出来るようになっています。
 
このような3DCGを使用したバーチャル展示会を開催する為のプラットフォームサービスは、国内外から数多く登場しています。
 
展示会の雰囲気や提供される機能、運用期間や価格などはサービスによってマチマチなので、バーチャル展示会する場合は、色々と検討した上で自社のニーズにあったサービスを選択されると良いでしょう。
 
一例として、以下のようなプラットフォームサービスが挙げられます。
 
・エアメッセ(airmesse)
・DX EXhibition
・そのまんま展示会
・AddVal
・V-MESSE
 
今回は、バーチャル展示会/ショールームを開催するためのプラットフォームサービスについてご紹介をしました。
 
サービスを提供する企業が増えたことにより、選択肢が増えるとともに利用する為の金額も比較的安価になってきています。
 
サービスによっては、年間通して利用してもそれ程高額にはならないものもありますので、Webサイトの製品紹介ページの代わりとして利用することも可能になってきています。
 
イベントとしての利用だけでなく、Webサイトのコンテンツとしての活用、という観点でもこれらのサービスの利用を検討いただくと良いのではないかと思う次第です。  

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