GoogleはWebサイトの”ユーザー体験”も評価する!?

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
松本 年史(まつもと としふみ)

執筆コラム

今週の授業

Googleは、2020年5月28日付の「Googleウェブマスター向け公式ブログ」において、2021年以降に”Core Web Vitals”をGoogle検索のランキング要因に組み込むことをアナウンスしました(日本語版は2020年6月5日に公表)。
 
“Core Web Vitals”とは、Web上で優れたユーザー体験を提供するために不可欠であるとGoogleが考える以下の3つの領域に関して、設定された指標になります。

  • ページの読み込み時間
  • ユーザー操作に対する応答性
  • ページコンテンツの視覚的安定性

指標はそれぞれ次のような呼称と意味を持ちます。

  • Largest Contentful Paint(LCP)
    → ページの中で最も大きな要素が読み込まれるまでの時間
  • First Input Delay(FID)
    → ユーザーが最初の入力(インプット)を行えるようになるまでの時間
  • Cumulative Layout Shift(CLS)
    → ページコンテンツの予期しないレイアウト移動の量

 
これまでにも、Google検索のランキング要因にはユーザー体験に関する要素が加わっています。直近では「モバイルフレンドリー」「セーフブラウジング」「HTTPSセキュリティ」「侵入型インタースティンシャルの有無」がランキング要因として利用されています。これらに加えて、上記の3つの指標がランキング要因に含められるようになる、ということです。
 
さて、ここまで読み進められた皆様は、直ぐにでも対策をしなければならないの?と心配に思われるかもしれません。
 
直ぐに何かしないとGoolge検索の評価が下がる、ということはありません。”Core Web Vitals”がランキング要因に加えられるのは2021年以降になります。また、導入される少なくとも6ヶ月前には事前アナウンスが行われるということです。
 
そしてもう1つ、今回の公式ブログのアナウンスでは、以下のように説明されています。
 
「ページエクスペリエンスの構成要素はすべて重要ですが、ランキングでは、ページエクスペリエンスの一部の要素が平均以下であっても、総合的に優れた情報を含むページが優先されます。優れたページエクスペリエンスが関連性の高い優れたコンテンツに勝ることはありません。しかし、同様のコンテンツを含むページが複数ある場合は、ページエクスペリエンスが検索ランキングで非常に重要になります。」
 
あくまでも評価として優先されるのは、提供されるコンテンツの内容自体の評価、ということになります。
その為、SEOの取組としてはこれまで通りユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供していくことが重要であることに変わりはありません。
 
但し、すでにランキング要因に加えられることがアナウンスされていますし、また、ユーザー体験を向上させることはコンバージョン率を高める為の取組として非常に重要になりますので、今から対応を進めていくことは決して無駄な取組ではありません。
 
既にサーチコンソールやPageSpeed Insightsで”Core Web Vitals”の測定結果が確認できるようになっていますので、改善が必要なぺージがある場合には最適化を進めていかれることをお勧めします。

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