無料のヒートマップツール マイクロソフトClarity
今回の授業の先生
WEB活認定コンサルタント
松本 年史(Matsumoto Toshifumi)
執筆コラム
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今週の授業
皆さんの会社ではヒートマップツールを使った分析ってされていますか??
結構、「やってない」っていう企業のみなさん、多いですよね。。。
ヒートマップツールは、Webサイトを訪れたユーザーの各ページでの行動を記録、可視化してくれるツールです。
ページ上のどこがクリックされて、どこまで読まれたのか、といった情報を視覚化して教えてくれますので、Webサイトの改善にとっても役に立つツールです。
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールは、大体の企業で使用されているのですが、ヒートマップツールは利用されていないことが多いんですよね。
私が支援させていただいている企業でも、最初は使用されていないことが殆どでした。
何故か??と考えてみると、やっぱりお金がかかる可能性があるから、、というのが大きな理由なんだと思います。
実際には、殆どのヒートマップツールでは無料プランが用意されていますし、多くの場合、無料プランの範囲で利用できてしまうのですが。。。
やっぱり有料になる可能性があると、ちょっぴり腰が引けちゃうということなんだと思います。
さて、そんな中、昨年10月にマイクロソフト社から、Clarity(クラリティ)という無料のヒートマップツールがリリースされました。
このClarity、完全に無料で利用することができますし、主要なヒートマップの機能が利用可能になっています。
これまでヒートマップツールは使ったことがない、という方には、是非、一度試してみてもらいたい、そんなツールです。
Clarityでできることは、大きく次の4つです。
・ヒートマップ_”クリック”
・ヒートマッップ_”スクロール”
・レコーディング
・ダッシュボード
最初のヒートマップの”クリック”と”スクロール”は、ヒートマップツールの定番の機能です。
“クリック”はページのどこがクリック(タップ)されたのかを可視化してくれる機能です。意図した通りに、ページ内に配置されたボタンがクリックされているのかや、或いはどの部分がボタンと間違われてクリックされているのか、などが分かります。
一方、”スクロール”はページのどの部分までスクロールがされ表示されたのかを色で表してくれる機能です。ページのどの部分まで見てくれたかが分かりますので、思ってた以上にページが読まれていなかった。。。といったことまで分かるようになります。
次に”レコーディング”ですが、これはアクセス毎にユーザーがページ上でどのようにスクロールをしてクリック(タップ)をしたのかを録画映像で見ることができる機能になります。
記録された全てのアクセスについて、映像を確認することができますので、ユーザーがページのどの部分に着目しているのかや重要なコンテンツがちゃんと読まれているのかなど、改善に役立つ有益な情報を得ることができます。
この”レコーディング”機能は、他のヒートマップツールでは提供されていないケースが多いので、これが無料で利用できるだけでもClarityはとっても貴重です。
最後に”ダッシュボード”です。「Dead clicks」(ボタンやリンクだと思って、間違ってクリックされた割合)、「Rage clicks」(連打するようなクリックが行われた割合、Rage=’怒り’のクリック、ということですね。。)といった、ページ内でのユーザー行動に関する様々な指標を一覧で表示してくれるものになります。
このように、ClarityはWebサイトの改善に役立つ様々な情報を提供してくれます。
利用を開始するには、マイクロソフトのClarityサイトにアクセスをして、ユーザー登録の上で、計測用のタグを取得します。
そして、取得したタグを計測したいWebサイトの全ページのhead部分に埋め込みます。これでClarityの利用を開始することができます。
Googleアナリティクスと同じような設定方法になりますので、とっても簡単です。
現状はまだ日本語化されていませんが、使い始めればすぐに内容が把握できるようになります。
無料なので、是非皆さん、使って見てください。
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