自社でHPを構築するなら担当者のPC環境を改善しよう

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
並木 博(なみき ひろし)

執筆コラム

今週の授業

インターネットの利用が生活の一部となり、ほとんどの企業が自社のホームページを持つようになり、設置からずいぶん長い年月が経った企業も出てきました。

そのような時代のせいか、企業の経営者からはときどきこんな相談が寄せられます。
 
「うちのホームページは製作会社に頼んで作ったんだけど、製作会社が廃業する予定なんだよ。やりとりしてたうちの担当者も退職しちゃったから、いっそ社内でイチから作ろうと思うんだ。」
 
担当者は既に3名選出されていて、最年少の女性が実際に「作る」担当で他2名はコンテンツや企画を担当する体制でした。

ふと机上を見ると、担当者のPCが少し古そうだったため念のためスペックを確認すると、CPUが「Celeron」でメモリーが4GBの「エントリーモデル」と言われるPCでした。
 

▼担当者のPC環境は作業効率を左右する

このような時、
担当者のPC環境の改善を提案するのですが、いままでやったことのない画像編集や動画編集に対し、作業時間や処理時間がどのくらいかかるのか、PCの性能がどのくらい影響するのかなどはなかなか想像できないものです。
 
結論から言うと、自社でホームページを内製する時には、担当者のPCの環境を整えてあげた方が良いです。

画像編集や動画編集にはPCに大きな負荷がかかるためそれなりの処理速度が、また、昔と違い画像や動画の画質が上がったことによりファイルサイズが大きくなったため保存するための大きなストレージも必要になります。

あくまで私の感覚ですが、担当者には下記のようなスペックのPCがあると作業効率が上がると思います。

  CPU:インテル Core i5-i7
  メモリー:16GB-32GB
  HDD:2TB-3TB

また、グラフィックボードも重要です。
 
  動画を編集する頻度が高い
   :GeForce GTX 1660 など
  写真の加工や画質を重視
   :Quadro P620 など

が必要となってきます。また、同時にソフトウェアとして、PhotoshopやPhotoshop Lightroomなどもあると良いでしょう。
 

▼遅いPCで時間をかけるなら、早いPCを買う
 
最近はBTOパソコン(Build To Orderの略。「受注生産」を意味します。)が様々なメーカーやショップから売られるようになり、必要なスペックを自分で選べるようになりました。

リーズナブルな価格設定のメーカーも多いので、担当者に遅いPCで我慢させながら長い時間(高い人件費)をかけて作業させるより、新しいPCで高いレベルの仕事を行ってもらった方が得策だと思います。
 

▼周辺の設備は必要になってから

PC環境だけでなく、イラストを描くためのペンタブや、商品撮影用の簡易スタジオや照明、一眼レフカメラや交換用のレンズなど様々な機材が必要となることがありますが、周辺の設備は必要になってから揃えていく事をお薦めします。
 

いずれにせよ、PCや設備は使いこなすことが重要です。また、ホームページの内製は、ひとりの担当者に押し付けず、複数人でプロジェクトとして進めるのが重要なので、ノウハウやアドバイスが必要なときは専門家に問合せてみると良いでしょう。
 
皆様のホームページ活用のヒントとして、参考になれば幸いです。

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