【質問】自社名で検索すると表示される競合の広告、やめさせる方法は?
今回の授業の先生
WEB活認定コンサルタント
松本 年史(まつもと としふみ)
執筆コラム
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今週の質問と回答
【Q】
GoogleやYahoo!で自社名で検索を行うと、検索結果自体には当社のホームページが一番上に表示されるのですが、その上にライバル企業の広告が表示されてしまいます。
表示されるだけなら良いのですが、当社のホームページを探している方々がライバルのぺージに流れてしまっているのではないかと、気がかりです。ライバルの広告を表示させない、何か良い方法はありますか?
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【A】
今回のご質問は、Google検索やYahoo!検索において、自社名で検索をした場合に表示される競合企業の広告を表示させなくする方法についてですね。
結論から言ってしまうと、自社名に対する競合企業の広告を完全に表示させないようにする方法はありません。但し、対策として幾つかの方法が考えれらます。
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Google検索やYahoo!検索で、入力された検索ワードの内容に応じて検索結果の上部に表示されるのは、検索連動型広告と呼ばれる広告になります。ご質問のケースの場合、競合企業によって自社の会社名で検索が行われた場合に、広告が表示されるよう広告出稿が行われているものと思われます。
検索連動型広告については、競合の会社名や商品名・サービス名をキーワードとして広告を打つことはよくあることで、残念ながらそれを強制的にやめさせる方法はありません。
自社名や商品名・サービス名で商標登録を行っていて、且つ広告文の内容にその名称が使用されている場合は、商標権侵害の申し立て(Google)や使用制限の申請(Yahoo!)を行うことが出来ます。しかしながら、商標登録されている場合であっても、広告表示の対象となる検索ワードに設定されること自体は、制限の対象にはなっていません。
https://support.google.com/adspolicy/answer/6118
https://marketing.yahoo.co.jp/guidelines/tmrestriction.html
また、商標侵害として弁護士を通じて広告出稿の停止を求めたとしても、法的に認められる可能性は極めて低いと考えられます。
このように、自社名を検索ワードとした競合企業による広告を、強制的に表示させなくする方法は現状は見当たりません。そのことを前提とした上で、とりうる対策として考えられるのは以下の2つです。
(1) 広告を出稿している会社に直接連絡し、自社名に対する広告出稿を停止するよう「依頼」をする。
→あくまでも「依頼」です。強制的な表現や圧力をかけることはしてはいけません。
(2) 自社で、自社名に対して広告を出稿し「公式」などの表現で自社ホームページに誘導を図る。
→広告費用がかかります。
(1)についてですが、検索連動型広告の場合、検索ワードに対して「部分一致」で広告表示が行われるように設定されていることが多く、意図的に自社名に対して広告を表示するよう設定している訳ではないことが往々にしてあります。その場合、直接連絡をとって広告出稿の停止を依頼をすると、紳士的な対応で広告出稿をとりやめてくれる可能性が十分あり得ます。
ただし、GoogleやYahoo!の広告掲載ポリシーで認められている行為である以上、無視されて終わり、ということになる場合が多いのも事実です。
一方(2)の場合、広告の単価を適切に設定さえすれば、競合による広告よりも上に、自社による広告を表示させることが可能です。それによって、ある程度は競合のホームページへの遷移を防ぐことが出来るでしょう。ただし、当然ですが広告費用がかかりますので、それがどの程度まで許容できるかによります。
まずは、(1)の方法でライバル企業に紳士的な対応をお願いした上で、それでも広告表示が停止されない場合は、(2)の方法で対応を行うことが現実的な対策と考えられます。
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