ヒートマップ分析は必要?ユーザー行動を見極める手法
ヒートマップ分析行っていますか? アクセス解析は行っているけど、ヒートマップってなにという方もいらっしゃるかも知れません。ヒートマップもアクセス解析のひとつです。
本記事では、ヒートマップとは何なのか、何が分かるのかなど基礎の部分について解説していきます。
ヒートマップとは?
あなたのWebサイトを訪れるユーザーは、どこに興味を持ち、どこをクリックし、どこに注目して熟読し、どこで読むのを止めてしまったのか、把握していますか?
「サイトのアクセス数はあるのに、なかなか商品の購入や問い合わせに結びつかない」
そんな時はWebサイトに何か問題があるのかもしれません。
ヒートマップは、ウェブサイト上でのユーザーの行動をサーモグラフィによる温度分布のように色の濃淡で可視化して表すことができツールのことです。
ヒートマップ分析はなぜ必要なのか?
Webサイトには「自社の見込み客を見つけ出し、適切なメッセージを届けて醸成する」という目的があります。
ヒートマップを活用して、Webページにアクセスしたユーザーの動きを分析、興味を引くようなWebページの構築ができれば、サイト本来の目的の達成が可能です。
ヒートマップの分析により、誤クリックがなくなるようにページをデザインし直したり、読み進みやすいようにイラストを入れたりすることができます。
Webページを開いたユーザーは、どこを見るのか、どこをクリックするのか、ページを下までスクロールしたかなど、ヒートマップを導入し、分析することで、ユーザーが快適に閲覧でき、もっと知りたい、と思えるようなWebページを構築することができます。
ヒートマップで何が分かるのか?
一般的にヒートマップとは、エリアごとにデータの数値を強弱で色分けしたグラフのことを指します。
では、ヒートマップを使うことで、何がわかるのでしょうか? 可視化されるものには、どのようなものがあるのでしょうか。それぞれを解説します。
アテンションマップ
アテンションマップは、スクロールを止めて滞在していた時間を色分けして表示します。
ほとんどのユーザーはテキストベースのWebページを閲覧する時、アルファベットの「F」を描くように視線を走らせるか「Z」を描くように視線を走らせます。
少し詳しくお話すると、Zの法則とはユーザーの視線が、左上→右上→左下、右下 とアルファベットの『Z』のように動くこと、Fの法則とはユーザーの視線が、左上→右上→少し下に下がって左→右→下 とアルファベットの『F』のように動くことです。
しかし、画像中心のWebページは、視線を水平方向に走らせると言われています。注目されていない画像は、もっと効果的な配置場所に移す必要があるかもしれません。
テキストの場合、熟読している箇所がわかれば、ユーザーが本当に興味・関心のある情報は何かを把握できるようになります。
スクロールマップ
スクロールマップは、どこまでスクロールしてコンテンツを閲覧したのかを、色分けして表示します。
Webサイトを訪れた何パーセントのユーザーがどこまで閲覧しているのかがわかれば、優先度の高いコンテンツをどこに配置すればよいのかが明確になります。
マウスフローヒートマップ
マウスフローヒートマップは、マウスのカーソルの動きやユーザーがカーソルを置いた場所を色分けします。
実は、マウスの動き=ユーザーの目線と言われているのです。ユーザーはしっかり理解したい部分にマウスのカーソルを合わたり、読み進めるに従ってカーソルを動かしていています。
そのためWebページ内でのユーザーの行動やどの部分に興味をもっているのか細かく追うことができるのです。
クリックマップ
クリックマップは、サイト内のどこをクリックしたのかを色分けします。
クリックしてほしいコンテンツは何%クリックされているか、同一のリンク先を複数個所に用意している場合はどこがより押されているのかがわかるので、ユーザーの注目しやすい箇所がどこなのかがわかります。
まとめ
ヒートマップツールはWebサイトで商品やサービスを提供する企業にとっては、ユーザーの行動を分析してズレを修正・改善ことができる非常に重要なツールといえます。
ヒートマップを活用することで、SEO対策やUI/UXの最適化にも繋がり、Webサイト本来の目的も達成することができます。
しかし、ヒートマップだけではユーザー心理を完璧に分析することはできないので、自社に合った最適なヒートマップツールを選ぶことが大切になります。
ヒートマップツールには無料、有料のものを含め色々存在します。例えば、「Ptengine」、「MIERUCA」、「Hotjar」、「User Heat」、「Contentsquare」、「Mouseflow」、「Sitest」、「Crazy Eggn」、「USERDIVE」などです。
ぜひ、自社のWebサイトをより良いものにするため、ヒートマップを最大限活用していきましょう。