QRコード経由のwebサイトアクセスを見える化する方法

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
新井 祐介(あらい ゆうすけ)

執筆コラム

今週の質問と回答

【Q】
会社の名刺やパンフレットにQRコードを入れて 自社サイトへの誘導をしています。実際にQRコードを読み込んでくれた数が把握できれば、効果測定もでき便利だと思うのですが何か方法はありますか?
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【A】
QRコード化するURLに対して細工をしてあげることで、そのQRコードが読み込まれた回数を計測することができます。今回はこの方法について解説します。
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このURLに行う「細工」に使うツールが、「短縮URLサービス」です。
著名なURLツールとしてあげられるのが「Bitly」です。
このサービスは、URLを入力するだけで、URLを「http://bit.ly/xxxxxx/」のような短いURLに変換してくれます。
  
この仕組みを使うと、長いURLでも短くできることはもちろんですが、実際にその短縮URLにアクセスした回数を分析できるため、今回のQRコードの読み込み回数を測るのに非常に役立ちます。
例えば、会社のパンフレットや、サービス紹介のリーフレット、各社員の名刺など、さまざまな箇所に設置してあるQRコードのURLを、元々のURLからBitlyを通した短縮URLに置き換えることで、実際にどの程度アクセスされているのかを、手間を厭わなければ極論印刷物ごとに計測することが可能となります。
  
ただ、デメリットとして挙げられる事項として、短縮URLから正規URLへ変換する過程でリダイレクトという処理を挟むことから、対象URLがスパム判定されてしまう危険性があります。
QRコードからの読み込み専用に設定する分にはそのリスクは比較的低いですが、こうしたデメリットが内包されているという認識はお持ちいただけると良いでしょう。
  
このデメリットも防ぐことができる方法もあります。
それがURLパラメータを活用する方法です。
皆さんもURLの後ろに?や&で繋がれた長い文字列がついたURLを見たことがあるのではないかと思います。
本来のURLに付加されたこれらの文字列がURLパラメーターで、webサイトやアクセス解析などのプログラムでURLに対して付加的な情報を追加し、その内容に応じて振る舞いを変える処理ができるものです。
  
今回は、読み込まれたQRコードを認識できるようにするのが目的となりますので、例えば、本来のURLがhttp://aaa.com/だとすれば、http://aaa.com/?qrcode=bbb というように、?から始まり、項目と値をセットにした文字列を追加します。
  
複数の項目を設定したい場合は項目間を&で繋ぎ、http://aaa.com/?qrcode=bbb&event=ccc のように続けて記載することが可能です。
この文字列がURLパラメータとして認識され、Googleアナリティクスのようなアクセス解析ツールでその数を拾うことができるようになります。
  
この方法では、アクセス解析の要素と組み合わせた分析ができるようになります。
例えば、QRコード経由でアクセスしたユーザのエンゲージメント率やページ/セッションを計測することも設定次第で可能となります。
  
今回はなかなか効果が計りにくいQRコード経由のアクセスを認識するための方法について解説させていただきました。
皆様の日頃のマーケティング活動に寄与できる部分があれば幸いです。

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