GA4へ切り替えるに当たって、よくある質問に回答。

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
川端 俊之(かわばた としゆき)

執筆コラム

今週の質問と回答

【Q】
GoogleアナリティクスをGA4へ切り替えるに当たって、いくつか質問があります。
  ・UAからGA4に自動移行?どうなるの?
  ・UAのデータはGA4に移せる?
  ・UAタグはGA4でも使える?
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【A】
広告・宣伝を含めた迷惑メールやチェーンメールなどを規制するために「特定電子メール法」というのが2002年に施工されました。この法律は、メールマーケティングを運用する上で絶対に押さえておかないと、最悪の場合、罰金や懲役を科される可能性があります。
─────────────────────
 
UAからGA4への移行に当たっては、UAのすべての設定が移行されるわけではありませんので、移行される設定、されない設定を、理解しておく必要があります。
 
  ─────────────────────
 
・UAからGA4に自動移行?どうなるの?
———-
アナリティクスのサイトでメッセージが表示され、次のような内容が記載されています。
「移行しない場合、元のプロパティ設定が、既存のサイトタグを再利用して既存のGA4プロパティにコピーされます。」
一見、何もしなくても移行されるんだと思いがちですが、元のプロパティ設定が自動的にGA4プロパティに完全に移行するわけではありません。
 
移行されるのは「最低限のトラッキング情報」と、「一部のデフォルトのイベント」のみです。
 
カスタムディメンション、カスタムメトリック、コンバージョンの設定、目標、フィルターなど、より高度な設定は手動でGA4プロパティに再作成する必要があります。
 
「最低限のトラッキング情報」とは
 
最低限のトラッキング情報には、以下の情報が含まれます。
 
・ページビューの情報(自動的に収集されます)・イベントのトラッキング情報(既存のUAイベントトラッキング情報を再利用します)・ユーザーエージェント情報(既存のUAトラッキングコードに基づく古い方法に基づく情報を含みます)
 
「一部のデフォルトのイベント」とは
 
・GA4のイベントタイプに対応するページビュー、セッションの開始、セッションの終了、ユーザーの初回訪問、ユーザーの新規登録など・既存のUAイベントタグでトラッキングされた「ページの閲覧数」、「リンクのクリック数」、「フォームの送信数」など
 
 
・UAのデータはGA4に移せる?
———-
UAからGA4に過去の解析データを直接移行することはできません。GA4は、従来のUAとは異なるデータモデルを採用しており、新しいイベントベースのデータ収集方法を使用しています。
そのため、GA4には別個の解析データが存在し、UAからのデータの自動移行は行われません。
 
 
・UAタグはGA4でも使える?
———-
「移行しない場合、元のプロパティ設定が、既存のサイトタグを再利用して既存のGA4プロパティにコピーされます。」
というメッセージにあるように移行しなかった場合、従来のタグが再利用され、そのままGA4のプロパティにコピーされます。
 
これは、既存のタグをGA4のタグに自動的に書き換えるわけではなく、従来のタグからGA4のプロパティに自動的に転送される形での再利用となります。
 
データモデルの違いにより、従来のUAとGA4では収集されるデータが異なるため、従来のタグで収集されたデータがGA4で正しく解釈できない場合があります。したがって、データの完全性を保証するために、新しいGA4のタグを設置することが推奨されます。
 
尚、GA4で再利用できるUAのタグには以下の様に、いくつかの制限があるので注意してください。
 
1.UAタグのバージョン
GA4は、UAタグのバージョンが古い場合には再利用できません。バージョンが古い場合は、新しいUAタグを作成する必要があります。
 
2.タグのカスタマイズ
GA4には、UAタグで行ったようなカスタマイズがいくつかありません。たとえば、GA4ではカスタムJavaScriptコードを直接タグに追加できないため、カスタムイベントトラッキングの実装方法が異なります。
 
3.コードの修正
UAタグに追加された特定の変数、設定、またはカスタムコードは、GA4では使用できない場合があります。このため、いくつかの修正が必要になる場合があります。
 
4.マルチトラッカーの使用
UAタグには、複数のトラッキングIDを使用するためのマルチトラッカー機能がありますが、GA4にはこの機能がありません。したがって、複数のトラッキングIDを使用する必要がある場合は、別の方法を検討する必要があります。
 
移行前には、これらの制限を理解し、必要な場合にはカスタム実装を検討する必要があります。
 
 
以上になります。
GA4への移行期限が迫っていますので、知識を深めてスムーズに切替て行きましょう。

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