【質問】既存のwebサイトを生かして多国語化する方法は?
今回の授業の先生
WEB活認定コンサルタント
新井 祐介(あらい ゆうすけ)
執筆コラム
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今週の質問と回答
【Q】
今後のビジネス展開をを考えて自社のwebサイトの多国語対応を進めていきたいと考えています。既存のwebサイトをできるだけ活かして多国語化ができればと思いますが、どのような方法があるのでしょうか?
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【A】
Webサイトの多国語化を実施するための方法は大きく分けて3つのパターンが考えられます。
1)既存のwebサイトとは別に言語別のページを作成する
2)言語切り替え機能をwebサイトに追加する
3)多言語化を実現するサービスを利用する
それぞれに一長一短があります。自社のニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。
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1)既存のwebサイトとは別に言語別のページを作成する
文字通り対応する言語ごとに日本語版ページとは別にページを作成する方法です。
全ページを翻訳する必要がない場合、あるいは言語ごとのページを1ページにシンプルにまとめる場合などはこの方法を取るのが良いでしょう。
ただし、この方法は更新がない、または少ない場合は有効ですが、お知らせやブログ等更新頻度が高いコンテンツも翻訳対象にする場合は作業が非常に煩雑になるためお勧めできません。その場合は以下の2)3)の方法を取るのが良いでしょう。
2)言語切り替え機能をwebサイトに追加する
wordpress等のCMSを使用している場合に有効な手段となります。
多言語対応のプラグイン「Polylang」(無料)「WPML」(有料)等を使ってページ内のコンテンツに対訳を設定していく形になります。
この方法だとブログ等の記事も都度翻訳を行う必要はありますが、サイト全体の多国語化を実現することができます。
一方で、CMSが必須となること、設置に手間がかかることため業者に依頼すると費用が相応にかかることがデメリットとなります。
3)多言語化を実現するサービスを利用する
近年増加しているSaas型の翻訳サービスをwebサイトと連携させて多言語化を図るものです。「WOVN.io」などのサービスがあり、2)の方法と比べてシステム等の変更が不要であること、自前での翻訳はもちろん、機械翻訳や専門の翻訳を依頼できるなど、翻訳方法にもバリエーションを持たせることができるなどのメリットがあります。
ただし、やることが増えれば増えるほど料金がかさみますので、その点は留意が必要となります。
今回はwebサイトの多言語化についてご説明させていただきました。
多言語化は、今回お話しした仕組みの部分はもちろんですが、各国の文化や商慣習などに合わせた内容のローカライズや、実際に翻訳を行うための体制づくりや内容のチェックなど、様々な考慮すべき事項があります。
しかし、一つ一つの課題に対応していくことで必ず世界のユーザに自社の情報を適切に提供することができるようになります。海外進出やインバウンドへの対応をご検討の企業や担当者の皆さんへのヒントになれば幸いです。
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