WEBライティングのツボ
あなたは自社のWEBサイトの成果に満足していますか?
自社のWEBサイトの成果を上げるには、見込み客に自社サイトを見てもらい内容に魅力を感じてアクションを起こしてもらわなければなりません。
「商品を紹介しても反響がほとんど無い」「しっかり作ったはずが、検索で上位表示されない」「アクセス数がまったく伸びない」という担当者の声は良く聞く話です。
自社のWEBサイトにどれだけ良いコンテンツを作っても、検索で上位に表示されなければ、アクセス数が伸びる事はなく、アクセス数が一定数以上継続的に集まらなければ、成果も安定してくることはありません。
多くの企業で自社WEBサイトが検索上位に表示できないのは、WEBライティングに問題があることが理由のひとつとして考えられます。なぜなら、検索エンジンは適切なWEBライティングを行っていないサイトの評価を下げ、表示される順位を下げてしまうからです。
近年のGoogleのSEOアップデートによって、コンテンツの品質が低いサイトの評価を下げ、相対的に高品質なサイトの検索順位が上がるといった状況が続いており、実際、コンテンツの改良で成果を伸ばしているWEBサイトが確認されています。
では、どのようにWEBライティングを行っていけば良いのか?
Googleは、WEBマスター向けガイドラインでこのように公表しています。
- 検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
- ユーザーをだますようなことをしない。
- 検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
- どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。
また、「高品質なコンテンツは、E-A-Tがなければいけない」とも明示されています。「E-A-T」とは、下記の三つの言葉の頭文字を取った略字です。
Expertise (専門性があること)
Authoritativeness (権威があること)
TrustWorthiness (信頼できること)
「E-A-T」が高いページは高品質なページと評価され、「E-A-T」がないページは、低品質なページであると評価されてしまいます。
こうしたGoogleの方針を念頭に自社のWEBサイトを見直してみると、いろいろなところで改善すべき箇所が見つかるはずです。そこを、“ユーザーの利便性を最優先に考慮”しつつ下記のような書き方で直すことを検討してみてください。
1.構造的に書く
ページの先頭に大きなタイトルがあり、大見出し、中見出し、小見出しが配置され、それぞれに本文や画像が付くという形です。
- 閲覧者が訪れた時に、タイトル(htmlのtitle)によって何が書かれたページなのか瞬時にわかる
- 大見出し(htmlのh1)を見て大まかな内容がわかる
- 中見出し・小見出し(htmlのh2、h3)を見て細かい内容がわかる
- 本文(htmlのtext)を読んでページに書かれた詳細を理解する
すべてを読みたい人にも、大まかな理解だけで十分な人にも、また必要な情報だけが欲しい人にも親切なのが、「大→細」の構造です。
2.具体的に書く
数字や地名などを盛り込むことによって、より具体的な表現になります。
「実績豊富」より「年間実績2000件!」
「歴史ある」より「1950年の創業以来」
「広いエリアで活動中」より「東京都、神奈川県、埼玉県」
3.分かりやすい言葉で書く
普段耳にしないような言葉で書くより、日常会話のような言葉で書く事で分かりやすい文章となります。
4.シンプルに書く
文章で説明をしようとするとどうしても長くなりがちですが、言いたいことを盛り込み過ぎず、句読点や修飾語を多用しないように心掛け、シンプルに書きましょう。
主語は検索キーワードであることも多いため安易に省かず、主語と述語は近くに置きましょう。
語尾は「・・・」や「と思います。」のような曖昧な表現ではなく、「です。」「ます。」で言い切ると、語尾がはっきりし、説得力が増します。
5.ポジティブに書く
ポジティブな文章とは「~するといいですよ。」「~するのが成功のコツです。」というような、前向きな行動を促す文章です。「~してはダメ」「すると失敗しますよ」というような、行動の禁止や不安を煽るようなネガティブな表現は極力使わないようにしましょう。
6.正しい文章で書く
誤字脱字、文法の間違いのある文章は問題外です。また、別の意味にとれる文章にも気を付けましょう。
7.揃えて書く
語尾は「ですます」調で統一すると良いでしょう。複数人で担当を決めてそれぞれ文章を書く場合、表現方法がバラバラにならないように気を付けましょう。
8.過不足なく書く
掲載すべき内容の不足や、内容がダブってしまわないよう、最初から要点を箇条書きでメモしてから文章化すると良いです。
書いた文章をすぐ推敲せずに1日経ってから推敲したり、他人にチェックして貰うと効率よく確認できます。
9.適切な言葉で語彙を豊かに書く
文章は使用する言葉が重要です。本来、正しい言葉でも、一般的には認知度が低い言葉については、言い替えや解説を行う必要があります。
語彙を豊かにすることは検索エンジン対策(SEO)の観点でも重要です。
10.写真・イラスト・図や表、グラフを活用する
写真・イラスト・図や表、グラフを活用し、「見る」ことで理解してもらうことは、文章のみの情報より伝達力が格段に高くなります。
適切なWEBライティングの必要姓
ページの構造やキャッチコピー、文章の内容など、非常に多くの箇所での修正が発生します。また、自社のWEBサイトをどのように改善すべきなのか、イメージが見えてきたのではないでしょうか?
適切なWEBライティングで“ユーザーの利便性を最優先に考慮”したサイトは、閲覧者にとってストレス無く自分の欲しい情報を見つけることができる魅力的なサイトとなり得ます。閲覧者にとって魅力的なサイトであることは、検索結果を上位表示させる検索エンジン対策(SEO)にも非常に重要な事です。つまり、WEBライティングは、自社WEBサイトがコンバージョン(成果)を上げるためには欠かせない手法のひとつであると言えます。