ECサイトの決済方法はどう決める?

ECサイトの決済方法はどう決める

お客様がどの店舗で商品を購入するかの重要な判断基準の一つとして、希望する決済方法で購入できるかということがあります。
一概に決済方法といっても種類が多く、導入・運用にあたりそれぞれメリット・デメリットがあります。
ECサイトで導入する決済方法についてなかなか決められない、実際に現在導入している決済方法が良いのかどうかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、多様な決済方法がある中で、代表的なものの特徴や選定方法などについてみていきます。

多様な決済手段

実際にはどのような決済方法があるのか見てみましょう。

  • 銀行振込
  • 代金引換
  • クレジットカード決済
  • コンビニ払い決済
  • 携帯キャリア決済
  • 後払い決済
  • 大手EC系決済(Amazon Pay・Apple Pay・楽天Pay)等

これがすべてではありませんが、良く使われているものだけでもこれだけ多くの決済方法があります。
購入者側の立場とすれば、多様な決済方法を用意されていた方が、支払方法の選択肢も増えて便利です。実際にショッピングカートに商品を入れたにもかかわらず、希望する決済方法が用意されていないことが原因で、購入をあきらめてしまうお客様も多いです。
それでは、店舗運営側の立場としてはどうでしょうか?
決済方法を多く用意しておいた方がお客様の利便性があがることは理解していると思います。
しかし、それぞれの決済方法の導入にあたり契約が必要で、決済方法ごとに手数料も違います。また、入金までの期間も変わってきますので、決済方法を多く導入すると管理が煩雑になってしまいます。
できるだけ多くの決済方法を用意したいが、手数料や手間を考えるとなかなか導入できないといったところが実情ではないでしょうか。

決済方法の特徴

それぞれの決済方法の特徴を見てみましょう。
クレジットカード決済は入金管理が楽で、購入者も手続きが簡単なため、導入している店舗も多いですが、決済手数料(3~5%くらい)は店舗側が負担するのが一般的になっています。
入金までに時間がかかるというのもクレジットカード決済の特徴です。
代金引換や後払い決済は、商品を受け取り、確認してからの支払いなので安心感という点でも選択する方が多い決済手段です。決済手数料はお客様に負担してもらう店舗が多いです。
また、年配のお客様やネットショッピングをあまり使わない購入者は、クレジットカード番号の入力に抵抗があり、セキュリティー面で代金引換や後払い決済を選択する方も多いです。
銀行振込やコンビニ払い決済は入金確認後、商品発送をするので入金管理に時間がかかり、商品のお届けが他の決済に比べ、遅れるという特徴があります。こちらも決済手数料はお客様に負担してもらう店舗が多いです。
最近では、スマートフォンの普及にあわせ、携帯電話の料金とまとめて支払うことができるキャリア決済サービスを利用する方も増えているようです。

決済方法の選び方

それでは多様な決済手段が存在する中で実際にどのように決済方法を選択すれば良いのでしょうか?
はじめに販売している商品の特徴、単価、販売予測数、想定されるユーザー層などをきちんと把握しておきます。
次に、販売予測数から売り上げと決済手数料のシミュレーションを行います。
例えば、

  • 売上50万円の時に手数料がいくらかかるか?
  • 売上100万円になると手数料がいくらにかかるのか?
  • 入金までの期間はどのくらいか?
  • その間に仕入れ金額はどのくらい発生するか?

などをシミュレーションします。
資金繰りに無理がないかきちんと判断してください。
決済代行会社を利用する場合、プランや売上金額などによって手数料が変わってきますので注意が必要です。また、決済手数料は変動することも多いです。定期的にシミュレーションを行って確認してください。
その上でユーザー層、決済方法の特徴、店舗運営側の効率、資金繰りなどを総合的に判断し決済方法を選びます。

まとめ

店舗運営にあたって一番重要なことは、お客様が安心して商品を購入し、満足してもらえる環境を整えることです。
多くの決済方法を準備することによりお客様の満足度はあがりますが、そのために業務効率が極端に悪くなったり、手数料が高く利益率が想定以上に低下してしまっては意味がありません。
はじめから多くの決済方法を準備しておく必要はありません。販売実績からのシミュレーションを行いながら徐々に増やしていけば良いです。
お客様にとって、希望する決済方法で購入できるかは、購入店舗を決めるうえで重要な要素のひとつだということを念頭において、決済手段の選定を行ってください。