ライティングの基本構成を知ってWEBサイトに展開しよう!
ホームページでのライティング展開では、トップページで閲覧者の興味を引きサブページへ誘導することが重要です。そのためトップページでのライティングでは主に下記の2つの書き方が使われます。
複数商品/サービスに誘導するケースでは、トップページ上に複数のボディーコピーを記載してしまうとページ上がごちゃごちゃし、くどい内容となってしまうためボディーコピーは各商品/サービスのサブページに記載します。
ここからは、ページを構成する「キャッチコピー(ヘッドライン)」「ボディーコピー」「クローズコピー」について説明します。
キャッチコピー(ヘッドライン)
キャッチコピーを作る際は、下記の3つのポイントを踏まえて作りましょう。
1.新情報伝達型ヘッドライン
新しい情報は、注意を引いて販売を促進するパワーがあります。
顧客が欲しているポイント(困っていたこと)に対し、今まで無かったモノという情報が伝わるように作ると効果的です。
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2.価格メイン型ヘッドライン
どんなコピーも飛ばして、真っ先に価格に目をやるケースも多く見られます。
価格が「売り」の場合は、キャッチコピーに価格を入れお買い得感を表現するのが特に効果的です。
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3.情報・エピソード提供型ヘッドライン
「売り込まずに売る」というパターンで多く使われています。
顧客の状況にマッチする内容で共感を得たり、キャッチコピーに書かれている状況を想像させることで興味を引きます。
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4.キーワード型ヘッドライン
顧客の要求に合ったキーワードを前面に出すように作ります。
キャッチコピー(ヘッドライン)の後に掲載するボディーコピーはキーワードに合うように書きます。
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5.ギャップ型ヘッドライン
顧客が想定していない表現で一瞬驚かせたり疑問を持たせたりします。
ギャップを埋めようとする人間心理が働くので、注目されやすくなります。
(例) 実際に効果があったのは太字のコピー
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ボディーコピー
ボディーコピーは、キャッチコピー(ヘッドライン)で商品/サービスに興味を持った顧客に対し、説明を交えつつ、さらに関心を持たせ、信頼度と購入意欲を高める必要があります。下記のような内容を記載し購入意欲を高めていきます。
1.ニーズ・ウォンツ → 欲求を可視化し、感心を引く
冒頭で「満たされた状況」を提示し、次に「現時点での読み手の満たされていない不満」からニーズを共有していくことで、ニーズ(必要性)をウォンツ(欲望)に変えるアプローチをします。これは非常に読み手の欲求をあおる効果があり、共感する度合いが増します。また、共感を得るために「読み手の悩み」をリスト形式で提示すると効果的です。
2.ベネフィット → 具体的にイメージさせる
読み手の悩みや問題を解決できる方法があることを具体的に説明していきます。
(例)
もしあなたにこんな経験があるのだとしたら、ラッキーです。
なぜなら、わたしの塾生さんのほとんどが、これと同じ悩みを抱えていたからです。
そして、わたしはその悩みを解決するお手伝いをしてきたからです。
3.信頼性 → 数と信憑性(お客様の声)で客観的な評価を認識させる
利用されている数(発売から現在まで、○秒に1個売れている、○人に○人が使っている、など)や、利用者の感想(客観的な評価)を可能な限り具体的に記載することで信頼性を高めます。
4.商品・サービス説明 → ベネフィットが得られる理由を説明する
読み手の現在置かれている状況がベネフィットを得られないことに対し、何が問題なのかの気付きを提示し共感を誘い、それを回避して成功できる術が、この商品/サービスにはあるということを説明します。
共感を得るためには具体的に商品/サービスがイメージできるように説明をつくしていくことが肝心なのですが、決して、商品/サービスの素晴らしさを前面に出して説明するのではなく、「(読み手の)悩みを解消できることが、こんなにあるのだ」という表現の仕方をすることが大事です。
また、リスト形式+リスト毎の簡易説明を付けて理解を深めます。
5.証拠 → 社会的信用がある第三者のお墨付き(お客様の声)
商品/サービスから得られるベネフィットが真実のものだという証拠を提示していきます。商品利用の実例、公的な統計情報、著名人のコメント、具体的な業種名や地名、筆者の実際の行動記録などの掲載で高い効果が得られます。
クローズコピー
ボディーコピーで商品/サービスの概要(と魅力)を理解した顧客に対し、購入(利用開始)する際の条件や特典などを提示して背中を押しコンバージョン(成約)に繋げます。
価格 → お得感(価格≦価値)
商品/サービスのメリットや価格の低さを掲載し、支払う金額以上の価値を得られる事を顧客に感じさせます。
特典 → 割引・○%増量・おまけ等
定価やメーカー希望価格からどれだけ割り引かれるか、また、おまけ等がついてくることによって、通常の価格での購入よりお得であることを感じさせます。
保障 → 満足を約束(返金保証など)
「満足頂けなければ全額返金します」などの返金保証や、万一の不具合の際に迅速に交換等の対応を行う保証サービスの説明によって安心感を生み出します。
限定 → 先延ばし防止(限定+理由)
「タイムセール」「○日~○日まで」など時間的/期間的な限定、「○個限定」「1日○個しか製造されない」などの数量的な限定を、その理由の簡潔な説明とともに掲載し、希少価値を理解させます。
行動 → 注文方法、決済方法、呼掛けコメント
手軽な注文方法や決済方法、さらにその方法を丁寧に記載し、購入(注文)の手順に対しての安心感を生み出します。
追伸(PS.) → 追伸を読んで本文が読みたくなる
すぐ申込まないと先着順で、後回しになるとあおり、応募が殺到するというコメントで、一番最後から読んだ読み手に「そんなにいい話なのか?」と興味を持たせ最初から読み返すように刺激します。PSはヘッドラインと関係性を持って記述することがポイントです
セールスの6つの心得
「セールス」であるという点では、WEBライティングは実際に顧客の顔を見ながら商品を売る対面販売と同じです。欲しいと思うから買い、欲しがる人の欲求が満たせるモノが売れます。下記にセールスの心得をご紹介します。
- セールスの展開順序は、「誰に売るか」⇒「何を売るか」。
- 「誰」とは、「どんな欲求を持った人」という意味。
- 「欲求」とは、欲しがり求めること。欲望を満たすために要求すること。行動に駆り立てるもととなる緊急状態(広辞苑第六版)
- 欲求がないと「欲しい」と思わない。行動しない。購入しない。但し、欲求があっても行動するとは限らない。
- 「欲求は2種類ある」①不快を避けたいという欲求 ②快楽を得たいという欲求。
- 「セールス」とは、「その欲求を理解し欲求を満たす提案をする」または「欲求を芽生えさせ欲求を満たす提案をする」こと。
人には、購買に至るまで誰もが通るプロセスがあります。そして、自分の持っている欲求を満たす商品/サービスを探すためWEBサイト上の情報を読みます。販売している商品/サービス、価格、保障、特典、店舗など様々な条件によってWEBライティングの方法は少しずつ変わってきますが、上記の図のように、プロセスごとに顧客の持つ欲求を満たすWEBライティングができれば、また、各プロセスで顧客が何を考え判断しているのかが分かれば、そのプロセスに合わせてライティングすることで成約(購買)に誘導することが可能になります。