Chrome拡張機能 Lighthouse でサイトをチェック

　皆さん、Webブラウザ Google Chromeの拡張機能とし
　て提供されている、Lighthouseをご存知でしょうか？
　
　Lighthouseは、Googleが提供しているツールで、
　パフォーマンスやアクセシビリティなどの観点
　から、Webサイトの品質の評価を確認することが
　出来ます。加えて、品質を向上させる為の具体的
　な対策についても提示してくれます。2月からは
　新たにSEOのカテゴリが追加され、基本的なSEOの
　チェックも実行することが出来るようになりました
　ので、ぜひ、皆さんのWebサイトを対象に、
　Lighthouseを使って品質のチェックをしてみては
　いかがでしょうか？　
　
　◆ 利用するには
　Lighthouseを利用する為には、他のChromeの拡張
　機能と同様に、Chromeウェブストアから“Chrome
　に追加”を実施してインストールを行います。
　“Chromeに追加”を行うと、ブラウザの右上に灯台
　（＝Lighthouse）のアイコンが追加されますので、
　後はチェックしたいサイトを表示させた上で
　アイコンをクリックし、ポップアップされる
　“Generate Report”をクリックするだけです。
　しばらくすると品質のチェック結果がレポートと
　して表示されます。

　◆ 評価カテゴリ
　Lighthouseの評価カテゴリには、新たに加わった
　SEOを合わせて計5つ用意されています。カテゴリ毎
　に評価結果が100点満点の点数として表示されます。

　・Performance
　　ページの読み込みや操作に対するレスポンスの
　　速さなど、Webサイトの表示速度に関する評価
　　カテゴリです。

　・Progressive Web App（PWA）
　　PWAは、モバイルのWEBページでネイティブアプリ
　　のようなユーザー体験を提供する為の仕組です。
　　Googleを中心に策定・展開されているもので、
　　このカテゴリは、PWA化する上でのチェックリスト
　　をもとに評価しているものと思われます。
　　（※PWA化を考えていない場合は、あまり意識
　　しなくて良いように思われます。）

　・Accessibility
　　Webサイトへの訪問者、並びにGoogleのクローラー
　　に対して最適な作りになっているかを評価して
　　いるカテゴリです。

　・BestPractice
　　SSL化やパフォーマンス低下に繋がる内容など、
　　上記カテゴリに該当しない評価項目を対象と
　　しています。

　・SEO
　　検索結果のランキングに影響する項目が評価
　　対象となっていますが、現状では基本的な内容
　　にとどまっています。将来的には、更に詳しい
　　項目やガイドが追加される予定とウェブマスター
　　向け公式ブログにて説明されています。
　
　現状は、英語のみでの表示となる為、難しく感じ
　られるかもしれませんが、ChromeにはGoogle翻訳
　の拡張機能も用意されていますので、英語が苦手
　な方は、そちらを利用されると良いでしょう。

　Lighthouseは、重要度が高い評価項目について
　１クリックで解析し、結果をひと目で分かるよう
　にレポートしてくれる非常に便利なツールです。
　Googleがどのような観点からWebサイトを評価して
　いるかを知る上でも非常に有益ですので、ぜひ
　一度、自身のサイトの評価をLighthouseを使って
　実施してみることをお勧めします。

　■今回の授業の先生のプロフィール
　──────────────────────────
　　WEB活認定コンサルタント
　　松本　年史（まつもと　としふみ）
　
　　▼プロフィール・経歴
　　約15年間にわたり、主に外資系IT企業において
　　新規開拓営業に従事した後、経営コンサルタント
　　として独立。
　　独立前の10年間は、データ分析ソフトウェア（BI
　　/BA)の導入を通じて、顧客企業の意思決定シス
　　テムやマーケティング自動化システムの構築支援
　　を行う。
　　独立後は、ITコーディネータ/中小企業診断士と
　　して中小企業を中心にコンサルティングを提供。
　　Webマーケティングを含むマーケティング戦略の
　　立案から営業支援まで、顧客企業の売上拡大に
　　向けた取組みを幅広く支援している。