【質問】キャッチコピーを作るにはどうすれば良いですか?

WEB活用の教科書

今週の質問と回答

【Q】
 自社商品のキャッチコピーを作ろうとすると何も
 思い浮かばず、どうしても作ることができません
 。どうしたらキャッチコピーを作ることができま
 すか?
  
  ─────────────────────

【A】
 インスピレーションに頼っていきなりキャッチコ
 ピーを書こうとしても、何も思いつかないのが普
 通です。

 限られた時間の中で、効率よく自社のキャッチコ
 ピーを作るためにも、次のような段取りでキャッ
 チコピーを作ってみてください。

 (ここではキャッチコピーを作る方を、経営者ま
 たはWEB担当者と想定して説明致します。)

  ─────────────────────

 まず、キャッチコピーを作り始める前段階として
 下の2つ質問に答えてください。

 ・その商品を気に入ってますか?

 ・その商品を他人に薦めて詳細を説明できますか?

 この質問で「うーん、普通かな」「自信無い」と
 思った人は、自社の商品を徹底的に知るところか
 ら始めてください。

 自信を持って他人に薦められる、詳細を説明でき
 るようになったら、次の段階へ進んでください。

  ─────────────────────

 →1.ターゲット(キャッチコピーを読ませたい
  相手)を明確にする

  年齢、性別、地域、趣味・嗜好、家族構成、世
  帯年収...など、可能な限り細かく人物像を
  設定します。

 →2.ターゲットの欲求を明確にする

  1で想定したターゲットが何を欲しがっている
  かを書き出します。

  欲しいモノ、解決したいコト、好きなモノ・コ
  ト...など、自社サイトのSEOキーワードと
  同じであることもよくあります。

 →3.商品の「特徴」を書き出す

  「特長(他と比べて優れている点)」ではなく
  「特徴(良し悪しは別として、他と比べて目立
  つ点)」つまり「強み」だけでなく「弱み」も
  書き出します。

  (例)強み → 職人がひとつひとつ手造り
     弱み → 1日1個しか作れない

 →4.ターゲットの欲求に合ったものを選び出す
  直感的に興味を持つ特徴を「弱み」も含めて選
  びます。

 →5.キーワードを文章にしていく

  事実の中から「そそる」言葉を追加しつつ、長
  くならないように肉付けをしていきます。

  (例)強み → 伝統技法を50年守り続ける職
          人が作る逸品
     弱み → 1日1個限定の本物の○○

 →6.バリエーションを増やす

  下記のような「型」を意識しながら書き換えて
  いきます。

  a.新しい情報として伝える
    今まで無かったモノ・コトとして紹介し驚
    きと興味を持たせる。
  b.価格を伝える
    割安感、お得感を前面に押し出し、ターゲ
    ットの財布の紐を緩める。
  c.売らない言葉で売る
    状況が目に浮かぶような言葉で共感を得て
    購入に対するハードルを下げる。
  d.目立つキーワードで「理由」に注目させる
    「なぜ?」「本当に?」「それ知らない!
     」と思わせるキーワードで本文に興味を
     持たせる。
  e.ギャップを演出し注目させる
    最低から最高へ(あるいはその逆)や、良
    い意味を説明する箇所で悪い言葉を使うな
    ど、ギャップのある言葉でターゲットの心
    理に働きかける。

 →7.チェック

  下記をチェックし、必要であれば修正します。
  a.全て分かる文章になっていないか?
  b.具体的に書かれているか?
  c.事実と異なっていないか?

 上記のような段取りで作っていくと、インスピレ
 ーションに頼らずにある程度のキャッチコピーを
 作ることができます。

 また、一度で「できた!これで売れるはず」と思
 わず、何度も繰り返し改善することが、売れるキ
 ャッチコピーを自社で作る「コツ」です。

 ぜひターゲットの心を掴むキャッチコピーを自社
 でたくさん作ってください。

 ■今回の授業の先生のプロフィール
 ──────────────────────
  WEB活認定コンサルタント
  並木 博(なみき ひろし)
 
  ▼プロフィール・経歴
  プログラマー・SEとして勤務し数多くのシステ
  ム開発に携わる。インターネット通信販売会社
  に転職後、売り上げを入社時の約20倍まで伸ば
  す。千葉県内の商工会にてIT推進員・経営再建
  支援相談員として地元中小企業の支援を経験後
  、独立。現在、一般社団法人千葉IT経営センタ
  ーの一員として中小企業を支援中。「ITベンダ
  ー」「ITユーザー」「支援団体」というITに関
  わりつつも異なる3種類の実務経験を活かし、
  それぞれの立場や役割りを理解した内容で経営
  者へ助言を行っている。小規模事業者を中心に
  、企業や店舗のIT導入のサポート、WEBサイト
  を活用した戦略作りやWEBサイト構築・運営の
  サポート、ECサイトの構築や売り上げアップの
  ためのリニューアルのサポートなどを行ってい
  る。2015年4月より、東京商工会議所のWeb戦略
  パートナーとして活動中。

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