【質問】スニペットの表示文字数増加にどう対応すればいいか

WEB活用の教科書

今週の質問と回答

【Q】
最近、Googleが、スニペット(検索結果に表示され
る説明文)として表示される文字数を増やしたそう
ですが、検索の順位を維持する、または、上げるた
めには、何らかの対応を行った方がいいのでしょう
か。アドバイスをお願いします。

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【A】
最近、Googleが、より詳しく役に立つ検索結果を
提供するために、スニペットの表示文字数を増や
すという変更を加えました。

スニペットとして表示される内容は、タグの
“〇〇〇”部分の記述が採用されることが多いこと
はご存知だと思います。

そうなると、この記述を増やした方がいいので
は、さらには、増やさないといけないのでは、と
考えても不思議はありません。

実際、どうすべきなのでしょう。従来、私は、
100文字程度を推奨していましたが、今後は何文
字ぐらいが妥当なのなのでしょうか。

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→その答えを考えるために、まず、スニペットの
文字数が増えることの影響を整理してみましょ
う。

真っ先に考えられることが、1画面に表示される
検索結果の件数が減少するということです。PCか
スマホかにかかわらず、画面の大きさは変わらな
いのに、スニペットが増えるのですから当然で
す。

 今まで、1ページ目に表示されていたのに、検索
 順位は変わっていなくても、2ページ目になって
 しまう、ということが起こりえます。

次に、スニペットとしての記述を増やし、従来
より詳しい説明を表示するようにすると、検索
ユーザのニーズがその時点で満たされ、クリッ
ク率が低下してしまう、という可能性です。

→1点目について。1ページあたりの表示件数が
減ったからと言って、今まで1ページ目しか見
ていなかった検索ユーザが、2ページ目を見る
ようになるかといえば、残念ながら、今まで通
り1ページ目しか見ないユーザが大半でしょう。

従って、今後は、「何位か」というより、「何
ページ目か」という評価基準が重要になり、従
来に比べ、より上位の検索順位を目指すことが
必要になりそうです。

とはいえ、現状、スニペットの記述は、検索順
位にはあまり影響しません。記述を増やせば検
索順位が上がるわけではありません。検索順位
には、全うなSEO対策の強化で対処して下さい。

→2点目については、スニペットだけで検索ユー
ザのニーズを満たせれば、あなた(のサイト)
の信頼性や評価は高まるでしょう。しかし、そ
の反面、クリックしてサイトを訪れユーザは減
るかもしれません。クリックしたくなるような
コンテンツ創りが、ますます大切になるというこ
とでしょう。

→さて、これらの点を踏まえ、タグの記述はどう
すべきでしょうか。

まずは、新しいページについては、100文字に縛
られず、200文字位記述してもいいでしょう。

 ただし、読み手の忍耐力にも配慮して、大切な
 ことはなるべく前半に集めた方が無難です。

 一方、既にあるページについては、検索ユーザ
 にとって、より分かりやすくなったり、
 より多くのことが知れたりなど、記述を増やす
 ことが望ましい場合は、順次、記述を増やして
 いきましょう。

そうでない場合は、無理に増やす必要はないで
しょう。

→ただし、今回の件の影響や対策には、まだまだ
不透明な部分もあります。今後の推移にも、十
分に目を配りましょう。

→以上、スニペットの表示文字数の増加にどう対
応すべきかについて、お伝えしました。皆様の
サイト改善のヒントとして活用して頂ければ幸
いです。

■今回の授業の先生のプロフィール
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WEB活認定コンサルタント
五島 一輝(ごしま かずてる)

▼プロフィール・経歴
文系のICTエンジニアとして社会人をスタート。
以来、30年以上にわたり、100を超えるシステ
ムの企画、設計、構築、調達を行い、企業で使
われる殆どのシステムに精通。

その間、中堅・中小企業に対し、常に、「経営
に貢献する」ことにこだわったICTの企画・設
計を提供し続けることで、多くの企業の経営改
革に貢献してきた実績を持つ。

「各企業の問題の改善にとどまらず、特徴や長
所を活かした最適なICT」を提供して、多くの
企業の経営革新を支援。

「ICTの総合診療医」として、企業の個性にあ
ったICT活用の処方箋創りでのアドバイス実績
も多数。また、「顧客のため、社員のため」の
セキュリティ強化や個人情報保護の支援も行っ
ている。

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