WEB活用の教科書

今週の質問と回答

【Q】
 弊社のWebサイト、デザイン性を重視し表示される
 文字の書体にまでこだわって制作してもらったん
 ですが、表示させる端末によって、文字の見え方
 が異なります。制作会社に確認をしたところ、端末
 のOSやOSのバージョンにより利用可能なフォント
 が異なるのでどうしようもない、という回答でし
 た。

 デザインにこだわりつつ、どの端末でも同じ書体
 で表示させる良い方法はないものでしょうか?
  
  ─────────────────────

【A】
 「Webフォント」を利用して、Webページの文字の
 書体を設定すると、どの端末でも同じ書体で表示
 させることが出来ます。これまではページの読み
 込み速度が遅くなる懸念があり、利用されること
 は多くありませんでしたが、最近では技術の向上
 により「Webフォント」を利用しているサイトが
 増えてきています。

  ─────────────────────

 →「Webフォント」の説明に入る前に、Webページ
  のテキストデータがブラウザで表示される際、
  どのフォント(書体)が適用されるのかについ
  て、順を追って説明をしていきます。

 →まず、Webサイト側でテキストデータに対して
  表示用のフォントを指定していない場合は、
  ブラウザ側で設定されている”標準フォント”が
  適用され表示されます。この場合、Chromeや
  Internet Explorer、Safariなど、ブラウザの
  種類によってデフォルトで設定されている
  ”標準フォント”が異なる為、テキスト部分の
  表示のされ方はブラウザによって異なる、とい
  うことになります。

  加えて、ブラウザによっては”標準フォント”を
  変更することが可能なものがありますので、
  閲覧者側でブラウザの標準フォントの設定を
  変更している場合、同じブラウザであっても
  表示のされ方が異なる、ということになります。
  
 →これを避ける為に、通常はWebサイト側におい
  てテキストデータに対する表示用のフォントを
  指定しておきます。

  CSSと呼ばれる、Webページのスタイルを指定す
  る為の言語上で、サイト単位やページ単位で表
  示用のフォントを指定したり、特定の文字列や
  文章に対して表示用のフォントをhtml上で指定
  したりします。

  しかし、各端末のOS(Windows、MacOS、Android、
  iOSなど)やOSのバージョンによって、ブラウザ
  で使用可能なフォントの種類が異なりますので、
  どの端末でも全く同じフォントを使って表示さ
  せるという事がなかなか出来ません。その為、
  実際は各端末用に類似するフォントをまとめて
  ”font-family”として設定することによって、
  各OS毎の違いを出来るだけ無くすようにします。

  それでも、全く同じ表示にするということは
  やはり困難です。

 →どうしても各端末(OS)での表示の違いを無くし
  たい場合は、文字列や文章を画像化して表示さ
  せるという対応を行うことが多いです。この
  場合、画像データとしての表示となりますので、
  端末やブラウザの影響を受けずに同一の書体で
  表示されることになります。一方で、テキスト
  データではないことから、検索エンジンに内容
  が読み取られずSEO的に不利である、といった点
  や、修正や内容の追加の際に手間がかかる、と
  いった点がデメリットとして生じます。

 →こういったデメリットを解消しつつ、端末に
  よる表示の違いを無くす技術として、最近では
  「Webフォント」が使用されることが多くなって
  きています。「Webフォント」とは、端末側で
  持っているフォントデータではなく、サーバー側
  で用意したフォントデータをWebページのデータ
  と同時にダウンロードして、ブラウザ上で文字
  表示をさせる技術です。フォントデータ自体を
  ダウンロードして表示させますので、端末の違い
  に影響を受けることなく、同一のフォントで文字
  を表示させることが可能となります。

 →「Webフォント」では、フォントデータをダウン
  ロードさせることから、ページの読み込み速度が
  遅くなってしまうデメリットが想定され、特に
  日本語のように文字の種類が多い言語での利用
  はこれまでは多くありませんでした。しかし、
  「サブセット化」と呼ばれる、Webサイトで利用
  されることの多い一部の文字データのみをダウン
  ロードさせる方法を用いることで、フォント
  データの容量の問題が軽減されることから、
  最近では「Webフォント」の利用が多くなって
  来ています。

 →Google Fontsなど、無料で利用可能な日本語の
  「Webフォント」もありますので、デザイン性に
  凝ったWebサイトを構築したい、という場合は、
  「Webフォント」の利用を検討してみてはいかが
  でしょうか?
  

 ■今回の授業の先生のプロフィール
 ──────────────────────────
 WEB活認定コンサルタント
 松本 年史(まつもと としふみ)

 ▼プロフィール・経歴

 約15年間にわたり、主に外資系IT企業において
 新規開拓営業に従事した後、経営コンサルタント
 として独立。

 独立前の10年間は、データ分析ソフトウェア(BI
 /BA)の導入を通じて、顧客企業の意思決定シス
 テムやマーケティング自動化システムの構築支援
 を行う。

 独立後は、ITコーディネータ/中小企業診断士と
 して中小企業を中心にコンサルティングを提供。
 Webマーケティングを含むマーケティング戦略の
 立案から営業支援まで、顧客企業の売上拡大に
 向けた取組みを幅広く支援している。

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