ウェブサイトは３Ｃの視点で！

　今回は、ウェブサイトでの集客取組みについて、
　取り上げます。
　「３Ｃ分析」と言う言葉をご存知でしょうか？
　読み方は、”さんしーぶんせき”と読みます。
　経営分析手法の一つとして考案されたものですが
　ウェブマーケティングでも広く活用されています。

　３?とは以下の３つの”Ｃ”の頭文字を取って、
　この様に呼ばれています。

　１．Customer（顧客）
　２．Competitor（競合）
　３．Company（自社）

　具体的には、これら３つの視点でターゲットとす
　る市場を分析し、外部環境や競合の状況を考慮し
　て、事業の重要成功要因（Key Success Factors）
　を導き出し、事業を成功させる取組みのことです。
　
　顧客とは、自社が販売したい想定顧客（ターゲッ
　ト）や市場（マーケット）であり、販売商品の特
　徴や購買して欲しい客層（性別・年齢層・地域性
　・家族構成・趣味／嗜好など）を、モデル化し、
　その想定した顧客を如何に見込み客化し実顧客に
　する取組みです。

　顧客分析の例としては、既存顧客へのアンケート
　実施などが挙げられます。商品にアンケートを同
　梱しておき、回答者には粗品を用意するなどの施
　策で実購入者の客層モデルを知ることができます。

　また、未購入のウェブサイトへの来訪者や潜在顧
　客に対しては、ランディングページでのＡ／Ｂテ
　ストなどの手法を用いることにより、効果的なキ
　ャッチコピーや視覚的なウェブサイトのデザイン
　・レイアウトを把握することが可能となり、サイ
　トでのコンバージョン達成率向上のための改善に
　つなげます。
　
　競合分析では、最初は小規模的に５社程度のウェ
　ブサイトを対象とし、次の様な観点で評価を行い
　ます。

　・ウェブで対象としている内容（商品・サービス）
　・キャッチコピー（ＳＥＯツール活用）
　・コンテンツ（種類や充実度）
　・サイトへの導入のためのメルマガや
　　ＳＮＳの活用

　上記の様な項目で競合他社の情報をまとめ、顧客
　の目線で自社サイトと競合サイトの比較を行いま
　す。その上で、良い点・悪い点を抽出し、他社の
　良い点は自社サイトに反映し、自社の悪い点はあ
　らためる取組みにつなげます。

　最後に「自社分析」ですが、上述の「顧客分析」
　と「競合分析」の結果から、市場や環境の変化に
　対しどの様な対策を講じているのか、自社の強み
　はどの様なことかなどを分析します。

　また自社サイトのアクセス解析結果より、来訪者
　の滞在時間が長いサイトページやクリック履歴情
　報を知り、自社サイトのどの様な事が興味を持た
　れている（＝滞在時間が永い）のかや、閲覧数が
　増えている場合の流入経路などを知ることにより
　サイトの改善を繰り返し取り組むことがカギとな
　ります。

　３つの視点で、それぞれの分析結果をもとに、集
　客のための具体の改善策を実施し、評価・分析・
　実施の活動サイクルを廻して取り組むことが重要
　です。

　この様に、ウェブサイトでの集客は自社ビジネス
　と同様に、自社の事業や商品戦略を立て、それに
　基づいた戦術（方法）を実施し、評価・分析・改
　善を繰り返し取組みしていくこととなります。

　皆様のホームページの改善のヒントとして頂けれ
　ば幸いです。

　
　■今回の授業の先生のプロフィール
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　　WEB活認定コンサルタント
　　村上　出（むらかみ　いずる）
　
　　▼プロフィール・経歴
　　大学では、生物系のテレメトリーシステムを専
　　攻。卒業後、工場プラントの自動制御システム
　　・自家発／売電システムのSEとして従事。
　　電機メーカーに転職し、マルチメディア系ＯＳ
　　・アプリケーションシステムの設計・開発。
　　以降、車載システムの企画・設計・開発・品質
　　管理・市場対応など、ＩＴＳ・テレマティクス
　　製品の一連のものづくり工程を商品開発責任者
　　として担当。自動車メーカーでの開発実状に詳
　　しい。
　　2009年4月に独立。東京都や神奈川県を中心に、
　　中小企業・小規模事業者様の経営全般のご支援
　　ならびに、国・自治体などの地域産業振興政策
　　をサポート。
　　近年、モノづくりＢｔｏＢ企業様からも、ウェ
　　ブマーケティング関連のご相談を頂き、クライ
　　アント様に合う方策をご提案・ご支援させて頂
　　いている。また、中小企業のＩｏＴ化について
　　も、ご相談が増加しており、最新・低コストな
　　取組みご支援にも応じている。