いよいよ近づく3Dセキュア2.0義務化

WEB活用の教科書

今回の授業の先生



WEB活認定コンサルタント
廣木 秀之(ひろき ひでゆき)

執筆コラム

今週の授業

2022年3月に一般社団法人日本クレジット協会が発表したクレジットカード不正利用の被害額は総額436.7億円となっています。
このうち、94.3%を占めるのがネットショッピングなどでカード会員になりすまして不正利用することなどが挙げられています。
  
このような中、昨年お伝えした通り、ECサイトへのセキュリティ対策として、3Dセキュア2.0の導入が間近(2025年3月末)に迫ってきました。
  
経済産業省は2024年3月に「クレジットカード・セキュリティガイドライン[5.0版]」を発表しています。
このガイドラインは、割賦販売法に規定するセキュリティ対策義務の「実務上の指針」として位置づけられているものです。
  
この中で、2025年3月までに、EC事業者は、3Dセキュア2.0を導入することとしています。
  
また、導入していない場合は、現状の不正利用対策に加えて3Dセキュア2.0の導入を計画的に進める旨記載があります。
さらに、不正顕在化加盟店(※)は、「クレジットカード・セキュリティガイドライン」に記載されている4方策のうち、2方策以上の対応を早期に行う必要があるとされています。
  
なお、4方策とは、以下の4つになります。

  • 本人認証(認証アシスト)
  • 券面認証(セキュリティコード)
  • 属性・行動分析
  • 配送先情報

  
いずれにしろ、簡単に導入は難しいと思われますので、3Dセキュア2.0の導入を最優先で検討するのが現実的だと思われます。
  
ECサイトなどを運営する企業がセキュリティ対策を怠ると、自社と利用者のどちらにも被害が及ぶ恐れがあります。
ネット通販事業者はユーザーが安心して買い物を楽しめるように、セキュリティリスクを理解したうえで、個人情報の厳重な管理と十分なセキュリティ対策が必要です。
  

-->「WEB活用の教科書」バックナンバーを見る

無料メルマガ「WEB活用の教科書」購読申し込み

お名前とメールアドレスと入力して[無料メルマガを購読する]をクリックすると、中小企業~個人事業主がWEBを活用してビジネスを展開するために必要なノウハウをお届けする無料メルマガ【WEB活用の教科書】を毎週水曜日にお届けいたします。いつでも配信解除ができますので、お気軽にご購読ください。

    氏名 必須

     

    メールアドレス 必須