【質問】海外からアクセスしてもらうには 「….com」 に変えないといけないのでしょうか
今週の質問と回答
【Q】
製造業です。英語で製品や技術紹介ページを作成している
海外からのお問合せが全く来ないと同業者の社長に
相談したところ、
「….com」 のドメインに変えないと、
「…co.jp」のドメインは海外で表示されないからダメだよ
うちは「・・・.com」に変えてから問い合わせ増えたよ
と、言われたのですが、 海外からアクセスしてもらうには
「….com」 に変えないといけないのでしょうか?
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【A】
「…co.jp」のドメインは、スパムなどがほとんどなく
世界的にも信頼がおける企業ドメインとされており
お客様にも「…co.jp」の ドメインを取得することを
おすすめしています。
しかし、「co.jp」のサイトは「日本向けのサイト」と
Googleが認識してしまうので、何もしないと海外からの
検索時に表示されにくいのです。
「.com」だと国の表記が無く、言語や国がわからないので、
各ページの言語を見て判断するため「.com」の方が
海外から検索された時に表示されやすくなるのです。
「.com」にしないといけないかというと、せっかく
信用がある「co.jp」を変えることはないですし、
今までの被リンクもリンク先不明になってしまいます。
日本向けと海外向けで内容を変えてしまうのであれば
海外用として「.com」ドメインで新たに作成し、
サイト内でリンクする方法もあります。
翻訳ページとして同じコンテンツをそのまま「co.jp」
内で表示させたい場合は、Googleにページ毎の
言語や対象地域を知らせましょう。
英語と日本語のページがある場合
下記のようにわかりやすく下層階のフォルダを分けておくことを
お勧めします。
https://xxxxxx.co.jp/jp/
https://xxxxxx.co.jp/en/
1ページに日本語文と英語文の混在はさせないでください。
日本語のページ、英語のページと言語によりページを分けて
ください。
*ページに言語や地域ごとの複数のバージョンがあること
を示す方法は
・HTMLタグに記述
・ページの GETレスポンスに返す HTTPヘッダーを使用
・サイトマップを利用する
3つの方法がありますがここでは一般的な
ページのヘッダーにHTMLタグ記述の方法をご紹介します。
1)HTMLタグで記述する
ページのヘッダーに
を記述します。
ページのURLは省略形ではなくhttps://(又はhttp://)から
記述してください。
例)
日本語→
英語→
英語のページに英語の指定、日本語のページに日本語の指定を
記述するのではなく、両方のページに両方の記述を入れます。
そうすることで、対になったページが存在することをGoogleに
伝えることができます。
確認方法)
サーチコンソールに「インターナショナルターゲティング」
というメニューがあり、Googleがどの言語を認識しているか
確認することができます。
(日本語しかない場合は hreflagタグが無いという表示で
問題ありません)
同じ言語でも地域が異なる場合の設定も言語と国コードを
記述することで可能です。
例 フランス語→フランス向け(fr-fr)
フランス語→ カナダ向け(fr-ca)
英語→ 米国向け(en-us)
英語→ 英国向け (en-gb)
詳細はGoogleサーチコンソールのヘルプを参照してください。
https://support.google.com/webmasters/answer/189077
■今回の授業の先生のプロフィール
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WEB活認定コンサルタント
冨田 さより(とみた さより
▼プロフィール・経歴
株式会社ペンタゴン 代表取締役
一般社団法人IT活用サポーターズ 代表
アパレルでの勤務経験を生かし1979年の創業以来、
アパレル業界のIT全般の支援を行う。
縫製工場向けの生産・販売・在庫管理パッケージ
ソフトの導入支援では、日本、中国、東南アジア
などの生産拠点での導入支援も多く100社を超える。
零細工場から中堅、大手アパレル、大手通販企業
のシステム構築時のRFP策定から仕様作成、導入運
用支援などを担当。中国国内向けのWebサイト作成
支援等も行う。
2008年頃より、クラウド環境の利用や、スマホ&
タブレットなど、モバイルデバイスの活用提案を
行う。
東京商工会議所のWeb戦略パートナー
信用金庫のIT支援登録専門家、
独立行政法人中小企業基盤整備機構にて販路開拓
アドバイザーとして活動中。
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