広告とランディングページを最適化しよう
あなたは、自分の商品やサービスを売り込むため
に、Google広告をはじめとするネット広告を利用
しているだろうか?
WEB活の会員企業様や、個別相談会での相談内
容などでも、「どうすれば、売上を上げることが
できるのか?」という相談が多い。
当然、ビジネスなのでWEBサイトを、なんとか
軌道に乗せて、「売り上げを上げたい」「集客し
たい」という思いは強いのだ。
だが、自社サイトで売上を上げたり、集客したり
するのは、なかなか難しい。
どんなに魅力的なサイトでも、何もセールスせず
に、勝手にチャリン、チャリンと商品が売れたり
申込が殺到したりなんてことは、ほとんど無い。
そう。リアルな店舗と同じように、チラシを打っ
たり、キャンペーンやイベントを催したりという
「セールス」をしなければ望んだ成果なんて得ら
れるはずがない。
そんなことに気付いて、手始めに、Google広告を
始めてみたけど、お金をかけても効果が出ないと
いうパターンに陥って、広告を止めてしまってい
るのではないだろうか。
成果を上げている人達は、どうしているのだろう。
今回は、Google広告を例に、この辺りに切り込ん
でみよう。
▼まず、広告の実態を把握する
次の3つの数字に着目すると良い。
・インプレッション数
→ 広告が表示された回数
・クリック数(率)
→ 広告がクリックされた回数
・コンバージョン数(率)
→ 広告からコンバージョンに繋がった回数
多く表示されて、ガンガン、クリックされ、全て
コンバージョンする広告が元も良いのだが、そう
ならない場合は、広告の何を最適化すればよいか
が知りたいところだろう。
まず、この3つの数字を眺めて、なにが弱いのか
を把握しよう。
▼弱さの理由と最適化のヒント
・インプレッションが少ない
表示回数はターゲットの選択によっても変わる
が、キーワードを増やしたり、入札単価を上げ
たりすることによって最大化することが可能だ。
注意するのは、むやみにキーワードを増やすの
ではなく、「ターゲットユーザーが検索をする
キーワードかどうか」という点がポイント。
入札単価は、課金に直接影響するので、コンバ
ージョン率が低い場合は、触らない方が良いだ
ろう。
・クリックが少ない
広告文(特に広告見出し)とキーワードの関連
性が低いことが推測できる。検索したキーワー
ドと同じ語句が広告に記載されていれば、ユー
ザーがその広告をクリックする可能性が高くな
る。
・コンバージョンが少ない
広告文に行動(コンバージョン)を促すフレー
ズが具体的に入っていないのではないか。
キーワードやランディング ページの内容に近い
ほど、コンバージョンにつながる可能性も高まる。
▼複数のパターンの広告を用意する
Google広告の場合、同一の広告グループの中には
タイトルを固定して広告文の異なるパターンや、
広告文を固定して、タイトルが異なるパターンな
ど最低でも5つくらいは用意しておくと良い。
Google広告では、反応の良い広告を優先的に表示
してくれる。
反応の悪い広告は、反応の良い広告を参考にして
さらに反応の良い広告になるよう最適化していく。
これを繰り返していけば良い。
▼広告をクリックして表示されるWEBサイト
広告の最適化の考え方が理解出来たら次は、広告
のリンク先であるWEBサイトについてだが、よ
く見かけるのが、自社のWEBサイトにリンクし
てしまっているケース。
自社サイトは複数ページ&複数コンテンツで構成
されており、様々なリンクや情報がコンバージョ
ンを阻害する要因となる。
広告に、ぴったりフィットするランディングペー
ジ(LP)を用意しよう。
以降では、ランディングページの最適化(LPO)
について、ポイントをお伝えする。
あなたのランディングページをチェックしてみて
頂きたい。
▼コンバージョンに導くランディングページ
ミズーリ科学技術大学の研究によると、ユーザー
は約0.2秒で訪問したWEBページの第一印象を
判断し、約2.6秒の間で第一印象に、最も影響を
与えている箇所を判断しているそうだ。
ランディングページでコンバージョンまで誘導す
るには、ライティングの勉強が必要だが、基本形
をマスターして、いろいろなランディングページ
を見て、真似ることだ。
以下のサイト「ランディングページ集めました」
には、様々な業種のランディングページがスクラ
ップされているので参考にすると良い。
ランディングページ集めました
http://lp-web.com/
そんな中で絶対に外せないランディングページの
ポイントを上げてみよう。
▼外せないランディングページのポイント
・ページの内容が広告やキーワードと一致させる
ユーザは広告を見て、行動を起しWEBページ
を訪問する。
広告で得たいものがそこにあると思うから、ク
リックしているのだ。広告の続きが見れる内容
でなければ、そもそもコンバージョンなどしな
い。広告とランディングページをぴったりフィ
ットさせよう。
・ファーストビューに全力を尽くす
ファーストビューとは、1画面で最初に目に映
る部分のことである。
ここには、ユーザーが欲しい情報が目に入りや
すいようにすることと、競合との違いを明確に
アピールする訴求ポイントが強調してインパク
トを与えるようにすると良い。
ファーストビューをクリアしてはじめて、ライ
ティングに繋がるのだ。
・モバイル使用に対応させる
いまや、パソコンのアクセスをスマホが超えて
しまっている。ランディングページも必然的に
スマホでの閲覧に対応するべきである。
モバイルフレンドリーテストで状態を確認しよう。
https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja
・ゴールを1つに定める
ゴールであるコンバージョンとは「問合せ」
「資料請求」「申込み」「購入」など様々ある
が ランディングページでは、なるべく選択の
要素を取り除き、シンプルに1つのコンバージ
ョンをゴールとしよう。
「資料請求」「お申込み」など2つにすると、
コンバージョン率は落ちてしまう傾向が強い。
▼ランディングページ最適化のヒントと検証
ランディングページは1ページでコンバージョン
まで誘導するので、通常、頭から読んでコンバー
ジョンするまでにかかる時間は想定できるだろう。
Googleアナリティクスなどで、滞在時間をチェッ
クすればどのあたりで離脱しているか予測できる。
仮説を立てて検証し、最適化していくのだ。
検証方法としてよく用いられるのは「ABテスト」
という方法だ。ABテストとは、広告のバナー等の
画像やLP内のイラストなどをAパターンとBパター
ンの2パターンを用意して「どちらがより良い成果
を出せるのか」ということを検証するもの。
これには、Googleオプティマイズという無料の
ツールがあるので利用してほしい。
使い方に関しては、Google検索すれば、たくさん
解説しているサイトがあるので大丈夫だろう。
最後に、広告+ランディングページは、売上や集
客など直結する取組である。
今回、紹介したことはベースとなる考え方であり
最低限、チェックして押さえておいてほしいこと
なので、是非参考にして、自社の広告・ランディ
ングページを見直してもらいたい。
最適化を繰り返すことができる人に成果はついて
くるのだ。
■今回の授業の先生のプロフィール
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WEB活認定コンサルタント
川端 俊之(かわばた としゆき)
▼プロフィール・経歴
28歳でソフトウェア会社を創業し経営者とな
り12年の間、食品物流会社、アートフラワー
ショップ出店などの経営実績を積み重ねる。
中小企業のITコンサルティング経験は10年
を超え、数々の企業のIT経営実現のアドバイ
ス・インターネット活用したビジネス・業務の
IT化など様々なコンサルティング実績を持つ。
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