【質問】ホームページの表示速度が遅いです。どういう点を見直せばいいですか?
今週の質問と回答
【Q】
ホームページを作成してみましたが、表示に時間がかか
りいわゆる重いサイトとなっています。
ホームページの表示速度がSEOにも影響するという話も
聞きました。改善したいのですが、どういう点を見直せ
ばいいでしょうか?
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【A】
ホームページの表示速度については、1秒遅くなることで
ページビューが11%下がり、顧客満足度が16%下がり、コン
バージョン率が7%下がるという調査結果があります。
皆さんにも表示が遅くて途中で利用をやめたという経験が
ある方も多いのではないでしょうか。
ホームページの表示速度には、もちろん使っているサーバ
の性能や回線速度も大きく影響してきます。
ただ、ここではホームページの作りに関して、どういう点
を見直せばいいかについて回答します。
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→ホームページの表示が遅い場合、その原因の多くは使っ
ている画像が多い、あるいは画像のデータサイズが大き
いというものです。
ひとつのページで利用する画像はできるだけ少なくし、
使う画像データに関しても、サイズの設定を適正化する
必要があります。
画像の適正化については、先日、松永先生がこのメール
マガジンで解説されていますので、そちらを参考にして
ください。
文字の修飾や背景色などは画像を使うのではなく、スタ
イルとして記述するようにします。
→スタイルを記述する場合、ホームページのHTML中に記述
するのではなく、カスケードスタイルシート(CSS)フ
ァイルとして、別で記述するようにします。
HTML中ではこのCSSファイルを呼ぶ記述のみにすること
で、表示速度の改善が図れます。
また、同様にホームページで利用するJavaスクリプトも
別ファイルに記述するようにします。
ホームページをWordPress等のCMSで作成するとこれらは
別ファイルで作成してくれます。
WordPressにはCSSファイルやJavaScriptファイルを圧縮
し、より表示速度を向上してくれるプラグイン”Online
JavaScript/CSS/HTML Compressor”もあります。
→表示速度を早くするために、端末側でキャッシュ(一時
保存)させる設定をすることも有効です。キャッシュを
有効にするには、htmlファイルと同じ場所にある.htacc
essファイルに以下の記述をすることで設定できます。
(記述は1例です。)
# キャッシュを有効にします。
ExpiresActive On
# 下記で設定したもの以外のキャッシュを1秒毎に更新
します。
ExpiresDefault “access plus 1 seconds”
# 要素単位にキャッシュを保存する期間を設定します。
ExpiresByType text/css “access plus 1 weeks”
ExpiresByType text/javascript “access plus 1 week
s”
ExpiresByType image/gif “access plus 1 weeks”
ExpiresByType image/jpeg “access plus 1 weeks”
ExpiresByType image/png “access plus 1 weeks”
ExpiresByType application/javascript “access plus
1 weeks”
ExpiresByType application/x-javascript “access pl
us 1 weeks”
WordPressでは、”WP Super Cache”や”W3 Total Cache”
といったプラグインがあります。
ただし、キャッシュを有効にすると古いコンテンツが更
新されずに表示される可能性があります。ホームページ
の更新期間を考慮してキャッシュの保存期間を設定して
ください。
→WordPressを使ってホームページを作成されている場合、
多くの便利なプラグインがあります。ただ、インストー
ルしても利用していないプラグインをそのままにしてい
るとホームページの表示速度に影響を与えます。セキュ
リティ的にも問題となるので、利用していないプラグイ
ンは削除しましょう。
→ホームページの表示速度の確認は、googleのPageSpeed
Insightsで行えますが、各ブラウザの開発ツールでも確
認することができます。
Chromeの場合は、ブラウザを起動してCTRL+CHIFT+Iを押
すと、開発ツールの画面が開きます。その画面に「Net
work」というタブがあるのでクリックしてから、ブラウ
ザで表示速度を確認したいホームページを表示します。
ページを構成する項目ごとの読み込み時間と、最後にペ
ージ全体の読み込みにかかった時間をグラフ化して表示
してくれます。
WordPressでは、Debug BarとDebug-Bar-Extenderという
プラグインで確認することもできます。
ホームページの表示速度が気になる場合は、これらのツ
ールでまず、どの要素が表示速度に影響しているかを確
認してください。
→以上、ホームページの表示速度について、ホームページ
の作成の仕方を中心にお話ししました。
皆様のホームページの表示速度改善のヒントとして、活
用して頂ければ幸いです。
■今回の授業の先生のプロフィール
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WEB活認定コンサルタント
上野 貢(うえの みつぐ)
▼プロフィール・経歴
入社以来、大学を中心とした教育機関の業務・
教育システムの構築、開発に従事。
インターネットの黎明期よりWEBを利用したシス
テムの構築、開発を担当。
大学から中・高、専門学校、塾等の教育機関の
業務システム、教育システムの要件定義から
運用に至るまで業務支援を多数実施。
また、企業のeラーニングシステム導入・利用・
サービス提供に関しての支援も実施。
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