WEBサイト運営の品質向上に向けた効果的な着眼点

WEB活用の教科書

 「WEBサイト運営の品質向上に向けた効果的な着眼点」
 というテーマで説明を致します。

 皆様の組織で継続してWEBサイトを運営する為に、
 どの様な観点に着目して管理をしていますか?

 WEBサイトを社外の専門業者に依頼をして制作をした
 ものの、最新の情報を定期的に発信できて
 いなかったり、特定の担当者に任せっきりで、
 組織全体として効果的にWEBサイトの活用ができて
 いない等、WEBサイトの運営面において、改善すべき
 問題や課題を抱えてはいないでしょうか?

■用語の定義:

・問題:設定された目標と現実に対して、
    対策として克服が必要なギャップがあること

 今の実態(現状の姿)⇔ギャップ⇔今の目標(あるべき姿)

・課題:これから設定しようとする目標と現実に
    おいて、対策が必要とされるギャップがあること

 今の目標(あるべき姿)⇔ギャップ⇔新たに定める目標(ありたい姿)

「WEBサイト運営の品質向上に向けた効果的な着眼点」
 として、「QCDSME」という観点に基づいた
 品質管理のアプローチをご紹介いたします。

 
■WEBサイト運営の品質向上に向けた6つの着眼点

 (1)Q:品質(Quality)
 (2)C:原価・価格(Cost)
 (3)D:量・納期(Delivery)
 (4)S:安全(Safety)
 (5)M:道徳・士気(Morale)
 (6)E:環境(Environment)

(1)Q:品質(Quality)

 WEBサイトで発信する情報(コンテンツ)の
 新しさや確かさなどが品質として考えられます。

 自社の強みや魅力的な情報は何かを問い、発信し
 続ける事で、WEBサイトの集客UPに繋がります。

(2)C:原価・価格(Cost)

 WEBサイトの運営にかかる諸経費や商品・サービス
 の価格等に対する観点です。

 例えば、レンタルサーバーやドメインの維持費用、
 WEB担当者や外部委託等の労務費等があります。

 他にはWEBサイトへの集客を目的とした広告費の
 効果等が改善点の切り口として考えられます。

(3)D:量・納期(Delivery)

 WEBサイトで情報を発信する頻度や期限等に対する
 観点です。

 お客様からのお問合せに対して、自組織として
 どの様な方法で何営業日以内に回答を行うといった
 目標となるルールや基準等があると、品質の
 維持や向上がし易くなります。

(4)S:安全(Safety)

 WEBサイト運営で、お客様情報のデータを
 取り扱う場合等の観点です。

 自組織のセキュリティポリシーや個人情報の
 利用目的の開示等のルールに順じて、
 安全に情報を管理されているかのチェック等が、
 お客様の信頼の獲得に繋がります。

(5)M:道徳・士気(Morale)

 WEBサイトを運営する担当者や外部委託業者の
 管理に対する観点です。

 自組織の各部門との協力体制や社外の関係者との
 情報連携等が円滑に進むことによって、
 WEBサイト運営の品質は維持・向上していきます。

 管理者として、自組織の担当者への教育や褒章等の
 施策によって、関係者のやる気を引き出すことも
 品質の維持・向上に有効です。

(6)E:環境(Environment)

 WEBサイト運営の目的に応じた環境面での配慮です。

 例えば、物販を行っている企業では、取り扱う
 商品の品目や在庫管理が煩雑であったりすると、
 運営面で担当者は非常に苦労することになります。

 又、WEBサイトを運営する担当者が取り扱う
 パソコン機器が古くて処理速度が遅かったり、
 作業環境としてデスク周りやファイルサーバ等の
 データの管理等が煩雑であると、WEBサイト運営
 としての品質低下に繋がります。
 
 ということで、本日は、

 「WEBサイト運営の品質向上に向けた効果的な着眼点」

 として、「QCDSME」という観点に基づいた
 品質管理のアプローチをご紹介いたしました。

 皆様の組織において、ビジネス成果を維持・向上
 していただく事を目的に、WEBサイト運営の
 着眼点を抽出して改善に向けた手掛かりを探し、
 皆様のWEBサイト運営の一助となれば幸いです。

 ■今回の授業の先生のプロフィール
 ──────────────────────
  WEB活認定コンサルタント
  黒石 悌(くろいし なお)

  ▼プロフィール・経歴
  東京都内のIT関連企業に所属し、新規サービス
  の開発から運用・改善までの複数プロジェクト
  を歴任する。

  ”ビジネスとITの橋渡し”を主眼としたコンサル
  ティング実績として、通信系(営業マネジメン
  トのWEBサイト)や金融系(WEBシステム)の開
  発プロジェクトとあわせて、企業における内部
  統制の整備や ITSMS規格、PMS規格の認証取得
  支援等の実績を持つ。

  2016年4月より、東京 商工会議所のWeb戦略
  パートナーとして活動中。

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